ウインティの鉢植えで冬の玄関やベランダを華やかに

「花の少ない冬の玄関前、何の花を飾るか迷う…」

「パンジーやビオラ、シクラメンなどのオーソドックスな花を飾るのも味気ない…」

「できれば、他のお家とは少し違うお花を咲かせたい…」

そんな方にお勧めの冬の花が「ウインティ」です。

冬の寒い時期にも関わらず、多くの花を咲かせてくれて、鉢植えで気軽に育てられる植物です。

毎年晩夏になると、その年の晩秋から次の年の冬に向けて、何の花を育てようか迷うのですが…2020年の冬はウインティの栽培に決めました。サイネリアのようにたくさんの花を咲かせて冬の玄関先を彩れるように、ウインティの植え付けから栽培・管理方法を御紹介します。


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サントリーフラワーズのウインティ

本記事で紹介する「ウインティ」は、サントリーフラワーズさんから発売されている冬に花を咲かせる品種となります。

以前の記事でも紹介しましたが、サントリーフラワーズさんのお花は本当に信頼できる品種が多いです。昨年はセネッティ (サイネリア) を秋に植えて、冬の間に大量の花を咲かせてくれました。また、ボンザマーガレットなどの有名な花付きの良い品種を商品展開してくれていて、とても信頼できるメーカーだと思っています。

ウインティの販売時期と開花期

ウインティは、冬から春にかけて開花を迎える品種のため、秋の時期に園芸店に苗が出回ります。また、冬の時期にも春の開花に向けた苗が出回りますので、園芸店に行けば秋から冬の間にであることができる品種化と思います。

ウインティの開花期は、12月後半から初春の4月です。今回の記事では、植え付けを11月の3週目に行いましたが、12月の初旬には蕾が上がってきました。

植え付けを上手く行うと、植え付けてから1ヵ月もしないうちに開花することも確認出来ました。下で詳細を御紹介します。

植え付けの方法は鉢植えがお勧め

ウインティは、販売されている苗の状態では直径が10cmくらいの小さな株になります。

しかし、成長するとどんどん大きな葉を伸ばし、花枝もぐんぐん伸ばすので、最終的には直径20cmから30cm程度にはなろうという大きな株に成長します。

そのため、鉢植えにするなら6号鉢から7号鉢位に1株を植え付けるという方法が適切かと思います。また、横長のスクエア状のプランターに植え付ける場合、30cmの横幅であれば2株が丁度いい植え付け間隔となります。

日当たりが少しくらい悪くても育つ!

ウインティの素晴らしいところが、明るい日陰でも十分に育つという、とても強い品種であることです。

家の事情によっては、玄関が北側を向いていたり、周りに高いビルがあったりして日陰になりがちの場所は多いかと思います。

そんな日陰であっても、ある程度の明るさがあれば育ちます。

もちろん、日光が当たる場所に置いたほうが成長速度や花の量は多くなるかと思いますが、明るい日陰でも開花してくれるので、今の日本の住宅事情にも適した冬の花と言えるかと思います。

私も玄関の軒先で直射日光の当たりにくい場所で育てていましたが、次々と花芽を出してくれました。

うどんこ病には注意!

ウインティはサクラソウ科の植物になります。私の経験的なお話になりますが、サクラソウ科の植物はうどんこ病になりやすいと思っています。

勿論栽培環境にも依存するところはありますが、葉がうどんこ病にかなり安いと感じることが多いです。

そのため、肥料の与え過ぎは良く無いかと思います。

ウインティは、成長が速いので肥料を多く必要とするイメージがありますが、与え過ぎは病気の原因になることはお忘れなく。

ウインティの植え付け方法

ウインティには「ローズ」「ピーチ」「ライムグリーン」「サクラ」の4種類の色がありますので、お家の雰囲気や好みの色で花色を選ぶことができます。

今回選んだウインティの色は「ピーチ」です。普段は薄いピンク色の花はあまり買わないのですが、気分転換にピンク色を選んでみました。

鉢への植え付けですが、6号鉢を選んでみました。

ウインティが大きくなることを考えると、7号鉢が良いかと思いましたが、適当な鉢がなかったので、6号鉢に植え付けています。

サントリーフラワーズさんの花は、土の状態が多少悪くても丈夫に育つので、今回は薔薇の栽培で使った使い古しの培養土を利用しています。一応、土壌改良剤は使用して、元肥として化成肥料を混ぜて利用しました。

植え付けは特に気を付ける点などは無いかと思います。その他の苗を植え付けるのと同じように植え付けてあげればOKです。植え付けたら、水をたっぷりと与えて、根と土の密着性を良くします。

ウインティは寒い時期も成長を続けて、花芽をどんどん形成します。そのため、冬だからと言って肥料を切らさないように注意が必要です。

緩効性の置き肥を月に1度使うような管理で問題無いかと思います。


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ウインティの成長記録と開花

では、ここからは実際のウインティの成長記録を紹介したいと思います。

どのくらいの期間で、どの程度成長するのか?

花はどのくらい咲くのか?と言う点で御参考になれば幸いです。

鉢植えから1週間後の様子

なんと!

植栽から1週間で蕾が出てきました…

ちょっと驚きです。ウインティの開花期はもう少し冬になってからだと思っていたのですが、11月の後半の時点で蕾が形成されています。

株自体の大きさは、植え付けの時よりも一回り大きくなっています。葉が成長した分だと思います。

植え付けた際には蕾は無かったので、この1週間で蕾がぐんぐん出てきたことになりますが、平日家にいないことが多かったので、蕾の形成に気付きませんでした。

この蕾を咲かせて良いものなのか?それとも摘心して株の成長を促進した方が良いのか?迷うところではありますが、今回は摘心はせずに成長させてます。

植え付けから3週間で開花

鉢に苗を植え付けてから3週間後には最初の花が開花を迎えました。

そして、新しい花芽が次々と発生していることもわかります。

冬に向かって気温が下がっていく中なのに、その気温に負けない生命力で蕾が上がって来ています。

ウインティを栽培するのはこれが初なので、この状態が正しい状態なのか…ちょっと自信はありませんが、株が花を咲かせようとしているので問題はない状態なのかと思います。

現時点で、この状態ですが、これからさらに寒くなるにつれて、どのような株の状態になっていくのか楽しみなところです。

植え付けから約40日後の様子

植え付けから1か月以上が経過したところで、株のあちらこちらに大量の蕾が上がってきました。

完全に根が張って、株が健全に成長できている証拠かと思います。

株の大きさ自体は、底まで成長していないように思えますが、蕾の数は確実に日々増加していっています。

株を成長させるために、摘心はした方が良いのかもしれませんが、今回はそのまま摘心せずに育ててみようかと思います。

これだけ順調に成長しているので、週1回の薄い液肥と緩効性肥料は切らさないようにしています。

植え付けから70日後の様子

植え付けから2カ月以上が経過しましたが、ウインティの姿は下の写真の様になりました。1か月後の写真と比べると、確実に花と蕾の数が多くなっていることが分かります。

冬本番の1月でとても寒い日々が続きましたが、それでも寒さに負けずに多くの花を咲かせてくれています。

少し見にくいですが、まだまだ株元から新しい花芽が出てきているので、このまま春先まで花を楽しめそうです。

植え付けから約3か月後の様子

ウィンティの植え付けを行ってから約3カ月が経過し2月の後半になりました。

季節は冬から春に移り変わる季節になり、気温も高くなってきたことで、ウィンティの花の数が一気に増えてきました。

週に1度、薄く希釈した液肥を与えていることも影響しているのか、どんどん花芽が出てきています。

サントリーフラワーズのHPにあるような、花いっぱいの鉢植えになってきている状況ですね。

このまま花が咲き続けてくれれば、まだまだ長い期間、玄関前を彩ってくれそうです。

この記事の終わりに

この記事では、冬の玄関を彩る草花としてサントリーフラワーズの「ウインティ」を紹介させていただきました。

11月中旬の鉢への植え付けから3週間で開花を迎えるという、晩秋でもとても生命力の強い草花です。

気温が高くなる2月後半には、さらに花芽の数が増えて、鉢一杯の花を咲かせてくれるようになるので、1鉢でも十分見応えのある草花と言えます。

冬の寒い季節から春先までの花が少ない季節の強い味方であると言っても過言ではありませんね!

皆様も園芸店でウィンティを見かけたら、育ててみてはいかがでしょうか?

下の記事では、夏から秋まで連続開花するユーフォルビア・ダイヤモンドスノーの栽培記録も紹介しています。

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