連続開花抜群!「サンビリーバブル (ひまわり)」の栽培記録を紹介

春が終わりを告げて初夏の陽気が顔を出す5月下旬 … 。

園芸店を訪れると、夏に咲く花々の苗がたくさん並び、夏の園芸の準備が始まります。

数多くある夏の花の中で、その代表格と言えば「ヒマワリ」ではないでしょうか?

もちろん、「ハイビスカス」や「サンパラソル」なども有名ですが、やはり暑い夏の青空の下で咲くヒマワリは日本の夏園芸の代表です!

ヒマワリというと、背丈が高く、大きな花を一つだけ咲かせるイメージがありますが、最近ではヒマワリの品種改良が進み、房咲きのヒマワリや、連続開花するヒマワリもあります。

初夏から夏の終わりまで連続開花してくれるヒマワリがあると、玄関先の鉢植えやお庭を長い間、華やかにしてくれますよね!

本記事では、そんな連続開花性のあるヒマワリである「サンビリーバブル・ブラウンアイガール (以下、サンビリーバブルと呼びます) 」という品種を紹介します。

一株だけでとても大きな株に育ち、多くの花を咲かせてくれる優秀な品種です。

その育て方や注意点などを詳しく記載していきます。


Advertisement

サンビリーバブルについて

サンビリーバブルは、ガーデンプランツで有名なハルディンさんが販売しているヒマワリとなります。

楽天市場「サンビリーバブル」リンク

サンビリーバブルの公式HPはコチラになります。 → ハルディン「サンビリーバブル」

苗に取り付けられたタグを見ると「1000輪咲きヒマワリ」との記載が…

このタグを見て、迷わず購入してしまいました!

販売される時期ですが、5月中旬くらいから7月くらいまでとのことです。

私が購入したのは、5月後半ですが、かなり人気のようでして、園芸店で苗を選んでいた時に、皆さんが次々とサンビリーバブルを購入されていきました。

タグに記載された「1000輪咲き」という売り文句は、とてもインパクトが大きいですね!

1株育てると、あっという間に大きくなり、10号鉢一杯の株に育つようです。

本当にそんなに立派に育つのか、実際に調べていきます!

サンビリーバブルの植え付け (5月下旬) と日々の管理方法

まず最初に、サンビリーバブルの植え付けや日々の管理方法について記載していきます。

また、ヒマワリを育てる時に薬剤を使われる方もいらっしゃるかと思いますが、その際の注意点も記載しておきます。

5月末に10号鉢へ植え付け

サンビリーバブルの苗を購入したのは5月28日でした。

園芸店にヒマワリの種か苗を探しに行った際に、サンビリーバブルが販売されており、前述の通り「1000輪咲き」の売り文句に魅かれて購入してきました。

一株で背丈が約70cm、株の幅が100cmにも達するということなので、下の写真の通り、1株を10号鉢で育てることとしました。

使用した培養土は、ホームセンターで販売されている一般の安価な培養土です。

植え付けの際には、元肥としてマグァンプを混ぜ込みました。

植え付け後の様子が下の写真となります。ここから、どれくらい成長してくれるのか…とても楽しみですね!

日々の管理方法

続いて、日々の管理方法についてです。

栽培した場所は、南向きで日当たりが良く、朝から夕方まで直射日光の当たる場所です。

肥料は、置き肥は使用せず、液体肥料を中心として、週に1度だけ規定希釈濃度で与えていきました。

今回は病気や害虫を防ぐための薬剤は一切使わずに、無農薬での栽培となります。

また、摘心は全くせず、サンビリーバブルが咲きたいように自由に咲いてもらいました。

花が終わったら花がら摘みを忘れず行い、株が暴れるように育ってしまった場合には少しだけ切り戻しを実施していきます。

薬剤使用時の注意点

ヒマワリは、うどんこ病やハダニなどが発生しやすいという特徴があります。

そのため、ヒマワリ栽培で農薬を使用される方もいらっしゃるかと思います。

サンビリーバブルは「アフェート」を含む農薬を使用すると、育成に障害を及ぼす可能性があるということですので、アフェートを含む農薬は避けるようにしてください!


Advertisement

植え付けから1~2週間後のサンビリーバブルの様子

植え付けを行ってから1週間が経過すると、下の写真の通り、早速1輪の花が開花しました。

苗を購入した際に、既に蕾が一つ見えていたのですが、その1輪の開花となります。

また、植え付け当時の写真と比べると、株自体の大きさも大きくなっていることが明確にわかります。

植え付け当初は、鉢の土が見えていたのですが、1週間後には土の表面が見えなくなってきています。

植付けも問題無く完了しており、サンビリーバブルの成長にスイッチが入った証拠かと思います。

また、植え付けから2週間が経過すると、次の写真の通り、さらに株が大きくなります。

もう鉢から溢れるくらいに葉を茂らせております。

わずか2週間ですが、これだけ大きくなるので、相当樹勢の強いヒマワリであることが容易に理解できますね!

鉢も少し大きめのものを用意したので、根の成長が妨げることなく、順調に成長しているのだと思います。

この段階で既に4輪の花が咲いておりますが、花弁が散りはじめたら早めに花がら摘みをして管理していきました。

植え付けから1か月後のサンビリーバブルの様子

さて、続いて植え付けから約1か月後のサンビリーバブルの様子です。

下の写真の通り、ヒマワリの花が大量に咲き始めました。そして、蕾がどんどん出てきます!

6月後半の様子ですが、まさに夏真っ盛りのヒマワリの状態になりました。

また、株の大きさも凄いことになってきました。

概ね幅が70cm程度、背丈が60cmくらいに成長しております。

切り戻しをせずに、サンビリーバブルが育ちたいように育てていたので、あっという間に鉢が見えないくらいの大きさになりました…。そして、玄関前に置いておくのが苦しい状態に…。

上の写真は、6月末の状況になりますが、7月~8月にかけても成長すると重むので … どれだけ大きな株になるのでしょうか!?

鉢のサイズを間違えたような気がしますね … 。

ただ、お花の姿はというと … とても可愛く綺麗な色をしたヒマワリですよ!(下の写真参照)


Advertisement

株が大きくなり過ぎたので切り戻しを実施

サンビリーバブルを植えてから約2カ月後の7月後半になりますが、株が大きくなり過ぎて玄関の前に置いておくのが厳しくなってしまいました。

そこで、少し切り戻しを実施してみました。

次の写真で、上が切り戻し前の状態、下が切り戻し後の状態となります。

切り戻し前の状態では、まだまだたくさんの蕾が付いていましたが、切り戻しを実施しています。

サンビリーバブルも他の植物と同様に、葉の付け根部分から新芽が生えてきます。

そのため、株の形を整える時には次に出てくる新芽の位置を確認しながら剪定してみてくださいね!

また、今回は10号鉢を使いましたが、10号鉢では少し窮屈に思えました。サンビリーバブルを大きく育てるためには、広いお庭や花壇で地植えにするのが最適なのだと思われます。

切り戻しから10日後には再び開花が始まる!

さて、切り戻しを行ってから10日が経過したのですが、サンビリーバブルの樹勢の強さを再び実感することになります。

下の写真の様に、切り戻しを行ってから10日後には既に開花が始まっているんです。

さらに、株の幅についても、切り戻し前の状態に戻ってきています…。

サンビリーバブルは、切り戻しを行っても全く株が弱ることなく、問題無く咲き続けてくれますね!

ですので、株が大きくなり過ぎた場合には、適宜切り戻しを行うようにした方が良いかと思います。

サンビリーバブルは何輪咲いたのか!?実際に測定しました

サンビリーバブルは、上述の通り「1000輪咲きヒマワリ」という売り文句で販売されていました。

そこで、実際にどれくらい咲くのかを確認するため、花がら摘みをおこなった数 (=開花数) を、毎日メモを取って記録していきました。

開花数の測定期間は6月中旬から8月中旬までの約2ヶ月となります。

そして、その花がら摘みの累積数が下のグラフになります。

横軸が花がら摘みを行った日付、縦軸が累積の花がらの数 (サンビリーバブルが咲いた数) となります。

グラフ中にも記載しておりますが、切り戻しを行った7月後半は開花数が変化していないことにご注意ください。

このグラフの通り、約2カ月で70輪のヒマワリが開花したことになります。

8月の中旬までで約70輪ということは、9月末まで栽培すれば、少なくとも200輪くらいは咲きそうな感じがしますね。秋まで育てれば300~400輪といった開花数かもしれません。

「1000輪咲きヒマワリ」という売り文句でしたが、今回の栽培ではそこまで多くは咲きそうにありません。

これについては、今回は10号鉢という根の発達が限られた環境だったこと、そして切り戻しをしている事が主な原因かと思います。

サンビリーバブルを1000輪咲かせるためには、地植えにして、最適な切り戻しを実施して育てていくことが必要なのだろうと思われます。

また、これだけ強い樹勢と連続開花性があるため、週に1回の液体肥料だけではなく、置き肥を併用することも必要だったかと感じています。

サンビリーバブルの開花の特徴について

サンビリーバブルは、20~30輪の花が一斉に開花するという品種では無く、数輪が絶えず開花し続けるというような特徴を持っています。

そのため、常にヒマワリが開花している状態を維持することが出来ますので、初夏から秋までの長い期間の開花を楽しむことができます。

また、花のサイズは直径が約6cm~7cm程度と言ったところです。

株元から長い枝を伸ばし、その枝の節々から次々に新しい蕾を発生させていくという特徴もあります。

葉の付け根にある発芽点からは、高確率で次の芽が伸び始め、次の開花の準備が始まります。

そして、上で紹介した開花数の記録のグラフでもわかる通り、開花の速度が一定に進んでいることも特徴です。

この記事の終わりに -サンビリーバブルを育ててみて-

本記事では連続開花性に優れたヒマワリの「サンビリーバブル」を実際に育ててみたレポートを紹介させていただきました。

サンビリーバブルは非常に樹勢が強く、小さな苗の状態からあっという間に幅70cmを越えるような大きな株に育ちました。

そして、株の成長と共に大量の蕾を形成し、常にヒマワリの花が咲いているという状態を維持してくれる素晴らしい品種でした。

今回の栽培例では、10号鉢への植え付けで2カ月で約70輪の開花となりました。1000輪の開花を目指す場合には、鉢植えでは無く花壇へ地植えにすることや、肥料をしっかりと与えることが重要かと思われます。

また、限られたスペースでサンビリーバブルを育てる場合 (玄関前やベランダでの栽培) には、適宜切り戻しの作業が必須かと思います。

サンビリーバブルの栽培で、大量の開花を実現することが出来た方がいらっしゃいましたら、その秘訣などをコメント欄で教えていただけましたら幸いです。また、その他の豆知識情報もお待ちしております。

それでは!

最新情報をチェックしよう!