クレマチスの1年間の育て方を写真で紹介 -植え付けから開花・剪定まで-

「薔薇」や「クリスマスローズ」と肩を並べて、平成から令和の園芸業界を彩ってきている植物が「クレマチス」です。

品種改良によって数多くのクレマチスが誕生してきましたが、薔薇には無い青い花やベル型の花を咲かせる品種もあるため、薔薇のわき役として一緒に育てている方も多いのではないでしょうか?

もちろん、クレマチス自体が魅力的なつる性植物のため、庭や花壇のメインとなる植栽として楽しむこともできます。

クレマチスはキンポウゲ科に属する多年草で、一度植え付けると毎年のように長い蔓を伸ばして、美しい花咲かせてくれます。また、育て方も難易度が低いため、園芸初心者の方からベテランの方まで、幅広く親しまれている植物と言えます。

この記事では、クレマチスの育て方について、1年間の作業を写真入りで紹介したいと思います。初心者でも育てやすい四季咲きの強剪定タイプ (新枝咲き) のクレマチス「ソワレ」を例に取り各作業の詳細を紹介していきます。

これからクレマチスを育ててみようと思っている方にとって、1年間の作業内容を知る御参考になれば幸いです。

2021年5月12日時点で、この記事では春の開花までの作業を紹介しています。今後、花後の処理や秋の開花に向けての作業なども順次アップデートしていく予定です。


Advertisement

植え付けの方法 -土選びと鉢選び-

クレマチスの植え付けについては、次のリンクの記事で詳細に説明しているので、もしお時間あればそちらの記事を御確認下さい。根の特徴や植え付け時の注意点などを細かくまとめています。

ここでは、簡単に植え付けのポイントのみを記しておきます。

クレマチスは、クリスマスローズと同じく「キンポウゲ科」に属しており、根が真っすぐ地中深くまで伸びていく性質を持っています。根は途中で分岐することが少ない「直根」と呼ばれる根を持っています。

そのため、直径が大きな鉢を選ぶよりも、どちらかと言うと深さがある鉢を選ぶことをお勧めします。また地植えにする場合にも、クレマチスのために少なくとも40cmくらいの穴を掘り、そこにクレマチス専用の土を入れてあげると生育が良好になります。

また、比較的乾燥した地域が原産となりますので、土がいつまでも湿っているような保水性の高すぎる土が苦手です。そのため、赤玉土や鹿沼土などの排水性が高く保水性もある土をメインにした配合の培養土が最適です。

楽天市場「お得なクレマチスセット」

春の新芽の成長と構造物への誘引作業

ここからは、春の芽吹きと蔓の成長時の誘引作業を紹介します。

春の成長では、1日に数cmくらい蔓が伸びることもあるので、誘引の作業のタイミングはしっかりと見計らっておく必要があります。

春の強い風の中で長く伸びたつるを放置すると、蔓が折れてしまう場合があるので、蔓の誘引や固定の作業はマストだと考えておいてください。

あらかじめ、どこに誘引するのか?どこに固定するのか?は事前に考えておいてください。

新芽の芽吹きの様子を紹介

冬場に植え付けを済ませたクレマチスは、3月の気温の上昇と共に活動が活発になります。

芽吹きのタイミングは品種やお住まいの地域に依存するところはありますが、概ね3月の初旬から中旬くらいには新芽の成長が始まります。

冬の時期には地上部が全く無いので、クレマチスが生きているのか否か心配になるのですが、春になると一斉に新しい蔓を伸ばしてきます。

下の写真が春の芽吹きの時期のクレマチスですが、ギリギリ顔を出している株元の付近から、新しい蔓が芽吹いているのが分かるかと思います。

特に強剪定タイプ (新枝咲き) のクレマチスは、冬場には深く蔓を切り込んでしまうため、基本的には春の芽吹きは上の写真の様な感じになるかと思います。

ただし、昨年の蔓が残っていたクレマチスについては、残っていた蔓に発芽点があれば、そこから新しい芽が出てきてます。上の写真の株元からの芽吹きに加えて、残っていた蔓からも芽吹きがあるというイメージです。

枝は柔らかいけど折れやすいので緩めに誘引する

気温が上がり、新芽の成長にスイッチが入ると、クレマチスの成長は一気にスピードを上げていきます。

「新芽が出て来たなぁ~」と思っていると、あっという間に10cm, 20cmと蔓が伸びていきます。

ただ、クレマチスの蔓は実はかなり脆く、葉が展開している節の部分で簡単に折れてしまいます。

そのため、蔓が伸びてきたら支柱などでサポートしてあげることが必須です。ただ、あまりきつく縛り付けると成長に支障がでますので、下の写真にあるように緩く縛ってあげて下さい。

春は強い風が吹く日が多く、突然の突風もあるため、知らぬ間に枝が折れてしまっていることが多々あります。

蔓が曲がるくらいであれば良いのですが、完全に折れてしまうと接合は無理なので、折角伸びた蔓が無駄になってしまいます。

それは言い換えれば開花の時期が遅くなることを意味するので、蔓の伸び具合を確認して、事が起こる前に支柱などでサポートをしてあげましょう!

誘引中に蔓が折れてしまったらどうすればいいの!?

クレマチスの蔓は、非常に折れやすいことが特徴的です。

品種に関わらず、基本的に折れやすいです。

そのため、強風の日や誘引の最中は特に注意が必要です。

しかし、蔓が折れてしまっても、葉の付け根にある発芽点から新しい蔓が伸びてきて花を咲かせてくれるので問題はありません。

蔓が折れたことによるデメリットは、花が開花するのが遅くなってしまう事ですね。

蔓が折れてしまった時の対処や折れた部分の成長の詳細は、下の別記事で紹介をしています。

クレマチスは葉が構造物に絡まりついて蔓を支える

蔓を伸ばす植物として「アサガオ」がありますが、アサガオはつる自体が構造物に絡まりついて成長をしていきます。

しかし、クレマチスの場合には蔓自らが構造物に絡まりつくのではなく、葉が伸びて構造物に絡まり、蔓を安定させるという成長をします。

下の写真が、その様子ですが、葉がオベリスクに絡まりついていることが分かるかと思います。

葉が構造物に絡まり始めると、引き剥がすのに非常に苦労します。構造物に絡まった葉を無理に引きはがそうとすると、葉が柔らかいので破れてしまう事もあります。

そのため、蔓が伸び始めたら、絡ませたい部分に適宜誘引してあげてください。

成長期に1週間も放置すると、予期せぬ方向に蔓が伸て葉が構造物に絡まりつき、自由に誘引が出来なくなるという事態になることは間違いないです。


Advertisement

クレマチスの蕾の成長過程と春の開花について

クレマチスの蔓がある程度成長してくると、蕾の形成が始まり、開花に向けた準備が開始されます。

蕾のでき方もクレマチス特有のものがありますので、その成長過程について以下で紹介します。

クレマチスの蕾の成長過程について

クレマチスは、蔓が成長していくと葉の付け根の部分 (節) から蕾がだんだん出てくるようになります。

下の写真がまさにその様子の写真ですが、小さな蕾が出てきているのがわかるかと思います。

蔓がある一定の長さになり、最初の蕾が形成されると、その節よりも高い位置にある節には多くの蕾が出てくるようになります。

下の写真がその例ですが、「最初の蕾」と記載した場所に最初に蕾が形成されて、その一つ上の節にも蕾が出てきていることが分かります。この後も、蔓が伸びて先で蕾が形成されていくという成長過程になります。そのため、上手く蔓が伸ばせられれば、花数が多くなることが期待できるということですね。

そして、植え付けてから約2カ月が経過すると、蕾が開花寸前のところまで成長します。

蕾の形状もクレマチス特有で、先が尖った樽型の蕾となっています。

待ちに待った春のクレマチスの開花

5月中旬になりますが、待ちに待ったクレマチス「ソワレ」の開花の時期となりました。

次の写真の様に濃い紫色の花です。これだけ濃い紫色の花が高い位置で咲いてくれるので、花壇に強いインパクトが出てきますね。

クレマチスの蕾は、下の方にある蕾が最初に開花し、その後で上の方にある蕾が開花していきます。

これはクレマチスが蔓を成長させながら蕾を作る植物であるという性質によるものです。

薔薇の場合には、頂芽優勢の性質により頂点にある薔薇から咲く傾向にあります。しかし、クレマチスの場合には、蔓を伸ばしながら蕾を形成していくため、最初に作られた低い位置にある蕾が最初に成長し最初に開花します。

そのため、最後に頂点に近い部分の花が終わると、次に紹介する「蔓の切り戻し (剪定)」の時期を迎えるようになります。

クレマチスの花ですが、開花後の花もちについては品種ごとに差があります。この記事で育てているソワレのように大きな花を広げるものよりも、ベル型のクレマチスの方が花もちが良い傾向にあります。

花が終わったら花首の部分で花柄摘みを行い、最後の蕾が開花するまで開花期を楽しんで下さいね!

春の開花後の剪定方法

Coming Soon!

春の開花が終わったらアップデートする予定です。


Advertisement

この記事の終わりに

楽天市場「お得なクレマチスセット」

この記事では、クレマチスの育て方について、1年間のお世話・作業を紹介しています。

まだ記事は作成途中で、上記のソワレの成長と共に、1年間の成長記録や育て方をアップデートしていく予定です。

今後は、花後の蔓の処理や夏の間の管理方法、また秋の開花や冬の剪定についても追記していきます。

もしよろしければ、また季節が変わるころにこの記事を覗いてみていただけましたら幸いです。

最新情報をチェックしよう!