【薔薇】シェエラザートの剪定と鉢増し作業 -適切な鉢の大きさに!-

2021年の春に我が家にお迎えした薔薇「シェエラザート」。

ロサ オリエンティスの木村卓功さんが作出されたとても有名な薔薇です。

新苗から鉢植えで育て始めたのですが、1年も経たないうちに立派な株に育ってくれました。

2022年の1年間も立派な枝・シュートを出してもらい、多くの花を咲かせてもらうためには鉢増しが必須の作業となります。

この記事では、シェエラザートの根の様子や鉢増し作業を栽培の記録として紹介します。

シェエラザートの購入をお考えの方や、シェエラザートの鉢増し・植え替えを計画中の方に御参考になれば幸いです。

また、シェエラザートの一年の栽培記録は、下のリンクで記事にしております。


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剪定前のシェエラザートの状態について

まず最初に、本記事で剪定と鉢増しを紹介するシェエラザートの成長の様子についてです。

下の写真は、新苗で購入直後と、5カ月の栽培後の様子となります。

植付けが4月になりますので、5か月後は9月となります。

6号鉢で栽培を始めたのですが、夏の成長期を越えると、鉢のサイズが似合わないくらい大きな株になりました。

6号鉢でこのまま育てていくのは、とてもじゃないですが困難な状況だと言えますね。

実は、2021年の秋の台風シーズンや強風がふいた時に、3回も鉢が倒れてしまいました。

それだけシェエラザートの地上部が立派になり、鉢とのバランスが悪い状態だということかと思います。

地上部がこれだけ立派に成長しているということは、鉢の中の根も相当張っていると想像できます。

そして、2022年1月の剪定前の様子が下の写真です。

秋から冬に向けて気温が下がる中で、枝が真っ赤に染まり完全に休眠した状況になりました。

2021年12月末には全ての葉を除去しております。

2022年はこのシェエラザートを玄関先で育てて、シンボルローズ的な存在で育てたいと思っています。

そのため、10号鉢に鉢増しを行い、根・枝ともに立派な株に育てていきます!

鉢増しの前に冬剪定!シェエラザートをしっかり切り戻し

鉢増しを行う前に、まずは冬剪定の作業からです。枝が長いままの状態だと、鉢増し作業の邪魔になるので…。

剪定でどれだけ切り戻すか?についてですが、春以降により太い枝を出してもらうため、かなり深い剪定をすることにします。

シェエラザートを1年育ててみて感じたことですが、シェエラザートはとても樹勢が強い薔薇です。

ベーサルシュートやサイドシュートの発生数だけでは無く、蕾をあげる個数なども含めて、とても素晴らしい成長を見せてくれた薔薇です。

そのため、細い枝を残しておくよりも、枝の太い部分までしっかりと切り戻した方が良いのでは無いかと判断しました。

実際に剪定をした後のシェエラザートの状態が下の写真となります。

上で紹介した剪定前の状態と比べると、かなり深く剪定をしていることが分かるかと思います。

「立派な花は太い枝から」と言われる通り、これだけ剪定すれば、春の開花には期待できるのではないでしょうか!?

また、ここまで剪定しておけば、2022年の1年間の成長後も株の高さが抑えられるのかと思います。

頭でっかちな薔薇 (株の上の方にだけ葉がある状態) は樹形が良いとは言えず、美しい花が咲いてもちょっと残念ですからね…。

冬剪定でしっかりと切り戻すことは、きれいな樹形を作り出す第一歩です!


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鉢から抜いてみると素晴らしい根の張り具合!

さて、冬剪定が終わったので鉢増しの作業に入ります。

鉢から株を抜こうとしたのですが、簡単には鉢から抜けず…。

プラスチック鉢なので、簡単に抜けるだろうと思いきや…苦戦…。

相当根鉢がしっかりしているようです。

プラスチック鉢ということで、上から地面に軽く落としたり、鉢を少し変形させて何とか抜き出すと、下の写真のような立派な根鉢が出てきました!

根鉢の下の方には白い元気な根がびっしりと張り、太い根も所々に見えているような状態でした。

この根の張り具合を見ると、地上部の枝が立派に育っていた理由がわかりますね!

根鉢を崩して根鉢を一回り小さくする

鉢から株を取り出したところで、根鉢を崩していく作業に入ります。

とはいえ、この根鉢…相当な強敵です…。

手でほぐそうとしても、大量の根が絡みついており、ほとんど崩すことが出来ませんでした。

そこで、先が鋭いスコップで根鉢の表面の根を切り落としながら根鉢をほぐしていきました。

何とか根鉢が崩れて、大量の根が出てきた状態が下の写真です。

薔薇を何年も栽培していますが、こんなに立派な根を見たのは初めてかもしれません…。

過去にも立派な根鉢を持った鉢植えの薔薇はありましたが、このシェエラザートの根が最も素晴らしい張り具合だと思います。

地上部が健全に育ってくれていたので、コガネムシの被害は心配していなかったのですが、その通りでコガネムシの幼虫が出てくることはありませんでした。


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シェエラザートを10号鉢に鉢増し完了!

さて、根鉢がほぐれた所で、10号鉢に植え付けを行いました。

今回使用した土は、私が良く使用している「マイローズ 薔薇の土」です。

住友園芸さんのマイローズシリーズは、各商品がお手頃な価格で品質が良いので、個人的にお気に入りのシリーズです。

楽天市場 マイローズ 薔薇の培養土

下の写真が、10号鉢への植付けを行った状態となります。

10号鉢もプラスチック鉢となります。

プラスチック鉢を愛用している一番の理由は「軽いから」です。

我が家では鉢を動かして機会 (清掃や配置換えなど) が多いため、重い焼き物の鉢を使うのが大変なんです…。

(ぎっくり腰をよく発症するため、重いものを持つ作業を避けたいという背景もあります。)

プラスチック鉢は夏に群れるので良くないということも言われていますが、これまでプラスチック鉢をメインで使ってきて、しっかりと薔薇が成長してくれているので大丈夫だと自己判断しています。

10号鉢に植替えた状態を見て感じたことは、このシェエラザートの株は10号鉢が丁度良いサイズだということですね。

「もう少し早く鉢増ししてあげるべきだったなぁ~」と、あらためて思います。

この記事の終わりに

この記事の公開が2022年1月中旬になり、薔薇を育てている皆さんも冬剪定が最盛期を迎えている時期ではないかと思います。

1月に入ると寒波が到来する時間が長くなり、寒い中の作業は嫌になりますよね…。

しかし、冬剪定は春以降の花数や花の大きさ、そして樹形を決める重要なお世話になるので、防寒をしっかりして頑張って進めていきましょう!

また、今回紹介したシェエラザートと同じ様に、新苗を小さな鉢で育て始めた株は、1月が鉢増しに適切なシーズンになります。冬剪定と同時に鉢増しも検討してみてはいかがかと思います。

「健全な株は健全な根から」

植替えや鉢増しは大変な作業ですが、きっと開花の時には薔薇の株からお礼が来ますよ!

では!

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