春を彩るフリージアを一杯咲かせる鉢植え作り

フリージアは、春に花を咲かせる切り花としても人気のある球根植物です。

非常に綺麗な透き通るような花色を持ち、花数も多いことから、春の鉢植えやが庭を華やかにしてくれます。

この記事では、誰でも確実に鉢植えのフリージアを咲かせられるポイントをまとめておきたいと思います。


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フリージアってどんな花?

フリージアの科目・原産地

フリージアは、アヤメ科フリージア属に属する南アフリカ原産の球根植物です。原産地の南アフリカは日本よりも気温が高いですが、フリージアは日本の気候でも生育が可能です。

フリージアの花の特徴

春の3月中旬から4月後半にかけて、花茎の先端に房咲きで多くの花を咲かせていきます。花の大きさは直径5cm程度になりますが、房咲きになるので、見ごたえのある花です。

色も豊富で、白、紫、赤、黄色と様々な色があるため、好みの色を選ぶことができます。人気のある色は、紫系の色ですね。透き通るような綺麗な紫で、他の花との相性も抜群です。

花持ちは少し短かく、房前の中の一つの花が1週間程度です。房咲きの花が全て咲き終わるまでに約2週間はかかるので、2週間くらいは花を楽しむことができます。

そのため、切り花としても大変人気のある花です。

フリージアの球根入手方法

基本的に9月から11月に最も豊富に流通します。インターネットでも入手できますが、フリージアは人気の球根植物になるので、近くのホームセンターでも比較的入手しやすい球根です。

12月までに植え付けを行います。鉢植えでも地植えでも問題なく育ちますので、ご自身のスタイルに合わせて植え付けてください。植え付け方法は、下で紹介します。

フリージアに適した栽培環境

フリージアは、太陽光が大好きです。

ですので、植え付けを行った後から日当たりの良い場所で育ててあげてください。

日当たり具合で、その年の花の量が決まると言えるくらいで、日光に与えてあげるほど、良い花を咲かせてくれます。

また、フリージアは乾燥気味な場所を好むため、ジメジメした場所も苦手です。できれば南向きの風の通る場所で育ててあげてください。


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フリージアの植え付け方法 (鉢植え)

フリージアの植え付け方法を、下の図1に示しました。

植え付けは、12月中がベストタイミングです。フリージアは植え付けた後に葉を伸ばして活動をするので、春の花のタイミングに成長を合わせるには12月がベストです。

植え付け後は、私の住む関西では、特に防寒などはせず日当たりの良い屋外で管理しています。ただし、関東以北の寒い地域では葉を守る防寒が必要になります。

フリージアの鉢植えには、必ず鉢底石を敷き、水はけと通気性を良くしておいてください。鉢底石は、鉢底が隠れるくらいでも大丈夫です。

土は、市販の培養土に対して赤玉土を4:1の割合で配合してあげてください。市販の培養土でも育ちますが、少し通気性と水はけが悪いので赤玉土を入れて改善します。連作障害を防ぐ意味では、新しい土を使うか、アヤメ科を育てていない土を使うと安心です。

とはいえ、培養土のみでも問題なく花を咲かせてくれますので、皆様のやり方で育ててもらえればOKです。私の土の配合は「理想的には」というお話です。

球根については、土の表面から深さ5~10cmの所に植えこんで下さい。植える深さは、ある程度適当でも良いですが、フリージアは葉が長く (50cm位)、 花首も同じくらい長くなるので、少なくとも5cmくらいの所に植えないと株が不安定になってしまいます。

また、お勧めの球根の配置方法は、間隔を5cm位は確保したうえで、7号鉢に7個くらいの球根を植える方法です。少し窮屈に思われるかもしれませんが、このくらいの方が、花期に豪華な鉢植えになります。

フリージアの肥料と水やりについて

肥料はタイミングが大事

植え付けた直後は、球根も休眠状態になるので、培養土に含まれる肥料成分があれば問題ありません。

植え付けてしばらくすると、真冬でも葉を伸ばして成長を始めますが、肥料を与える必要はほとんどありません。

2月中旬になったら、固形肥料を規定量与えるようにします。だんだん球根も活動が活発になり、新しい葉が展開し、花の準備が始まります。

固形肥料でも液体肥料でも大丈夫です。

花が咲き終わった後も、夏まで球根に栄養をためるための活動が続きますので、肥料は切らさないようにしてあげましょう。

夏になり、葉が枯れたら休眠期に入るので肥料の必要はありません。

フリージアは、薔薇の様に花弁数が多くないので、それほど肥料を必要としてません。肥料は少なめに管理してあげ方が、肥料焼けの問題もなく安心です。

適切な水やりの方法

植物全般に言えることですが、土が乾き始めることで根の伸長が活発になります。フリージアの球根も同じです。

乾湿のメリハリをつけてあげたほうが健全に育ちます。

常に土が湿っていると、球根が腐ってしまうこともあります。水やりは、土を少し掘り返して、仲間である程度乾燥していることを確認してからたっぷりと与えてあげてください。

目安としては、冬は10日に一度くらいの水やり、春になったら4日か5日にに1度くらいの頻度で問題ないと考えます。水切れを起こすと葉に元気がなくなるので、その時にはたっぷりと水を与えてあげてください。

夏の休眠に入ったら、水やりはほとんど必要なくなります。


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冬に伸びた葉の管理

フリージアは、植え付けてしばらくすると、細く長い葉が伸び始めます。

この葉は、長さが40cmか50cmくらいになるため、放っておくと見苦しい雑草のような外観になってしまいます。

そのため、図2のように球根の位置に気を付けて支柱を立て、葉を縛り付けるようにしておいてあげてください。

何もしないと、葉が地面に擦れて、病気の原因になりかねません。

また、フリージアは花茎も長く伸びます。

そのため、放っておくと、花首が曲がってしまい見栄えも悪くなるので、花首も支柱で支えてあげながら育ててください。

下の写真は私の育てているフリージアの全景です。あまり自慢できる形ではないのですが、支柱を立てて麻ひもで葉と花茎を固定してあげています。これをしないと、花茎が曲がりに曲がって見栄えが悪くなります。

開花後の花柄摘みと剪定

フリージアの花は、とても綺麗な透き通る色をしているのですが、花が終わるとすぐに色が悪くなります。

美観的にも良くないので、なるべく早めに摘み取りましょう。

フリージアの花は、花首の上から順に咲いていくので、上の写真にあるように、元気な花と終わった花が共存します。終わった花は手で触ると簡単に取れるので、色あせてきたものから順に取り除いていきましょう。

全ての蕾が咲き終わったら、花茎を切りとしてしまいましょう。葉は切り取らないでください。これから夏の休眠期まで光合成を担当して、球根に養分を蓄えていく大事な役割があります。

分球で翌年は花数を増やしましょう

フリージアは球根植物なので、分球によって増えていきます。

花が終わった後、夏に入ると休眠期に入ります。休眠期のサインは、葉が枯れてくるので見た目で判断がつきます。

葉が枯れ始めたら水やりをストップして、土を完全に乾かします。下の写真は葉が枯れた後、水やりをストップして球根の堀り上げ直前になったフリージアの鉢植えです。このくらい葉が枯れてきたら、掘り上げのサインだと思ってください。

葉の枯れたフリージア

去年植えた球根の周りに、新しい球根が付いていることが確認できるかと思います。その子球根を丁寧に取り外して乾燥させ、次の植え付けまで冷暗所で保管しておきます。

分球を繰り返していくと、どんどん球根が増えますので、毎年の花数が増える一方で、より華やかな鉢植えになります。

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