秋どれミニトマトを種から育てよう!

「ミニトマト」と言えば家庭菜園の定番のような野菜ですが、多くの方が初夏に種まきをするか苗を購入して育てていくイメージがあるかと思います。

実際、私も家庭菜園では毎年のように、夏のミニトマト栽培を行っております。

誰でも比較的簡単に育てるられる野菜ですので、お子さんと栽培を楽しむこともで出来ますよね!?

そんなミニトマトの中には「秋どりミニトマト」と言って、8月中旬から下旬に種まきを行い、秋に収穫が楽しめる品種もあります。

ミニトマトは夏だけの野菜では無く、実は秋まで収穫が楽しめる野菜なんです!

今回は、そんな秋どりミニトマトの栽培を題材に挙げ、夏の種まきから株の成長を時系列で紹介していきたいと思います。

これから秋どりミニトマトにチャレンジされる方に、少しでも参考になれば幸いです。


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今回育てる秋どりミニトマトは「甘美」という品種

今回育てる秋どりミニトマトですが、「甘美 (かんみ) 」という品種となります。

株式会社トーホクさんが発売している品種となります。(下の写真のパッケージ参照)

この品種は有名な品種のようで、ホームセンターのカインズホームで販売されていました。

また、インターネットでも販売されていたので、入手自体は難しくない品種だと思います。

これ以外にも秋どりミニトマトの品種はあると思いますので、気になった品種を選んでみて下さい。

育ち方や収穫時期に少しの差はあるかと思いますが、基本的な育て方は変わらないかと思います。

種まきと間引きの実施

それでは、ここからは実際の栽培記録を紹介していきます。

まず最初に、種まきです。

初夏の時期は園芸店の店頭にミニトマトの苗がたくさん並びますが、夏の終わりには苗の陳列は終わっています。

一部の店舗では秋どりミニトマトの苗の販売があるかと思いますが、私の住んで切る関西の都市部ではあまり見かけません。(ミニトマトは夏のイメージが強いので、秋の苗は儲けが少なく、流通しないのかも?)

そのため、秋どりミニトマトは種から育てることが必要です。

今回は10号鉢に1株のミニトマトを栽培していきます。

培養土は近くの園芸店で購入した格安の培養土になります。

秋どりミニトマトの種まき時期は、暖地であれば8月中旬くらいまでに実施することが望ましいです。

今回は2022年8月15日に種まきを行いました。

そして、種まきから約3週間後になりますが、下の写真の様に、3つの種が全て発芽しました。

(「甘美」という品種は、発芽率が85%と高いのが特徴です。)

ここまで芽が成長したら、間引きを行って、3つの芽のうち最も成長している1つ残します。

今回は中央の芽が最も元気よく成長しているので、中央の芽を残して両サイドの芽は間引きしてしまいます。

下の写真が間引き後の様子ですが、この1株を大事に育てていきます。


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種まきから1ヶ月後のミニトマトの様子と管理方法

下の写真が、種まきから丁度1ヵ月を経過した2022年9月15日のミニトマトの様子です。

秋どりミニトマトの成長も夏のミニトマト同様に速く、夏の暑さが残る時期は、苗が見る見るうちに成長していきます。

種まきから1ヶ月の経過で、苗の高さは約30cm程度に到達です。

ここまで成長すると、水やりを毎日しっかりと行う必要が出てきます。

日本の夏は年々暑くなり、9月中旬と言えど30℃を越す日が続きます。

そのため、ミニトマトの水の吸い上げも早く、朝晩の水やりが必要な場合が多いです。

また、ミニトマトがしっかりと成長して実りを付けるには、十分な肥料が必要になります。置き肥 (化成肥料) に加えて、週1回の液肥も欠かさず行って成長を促進していきました。

成長と同時に脇芽が出てくるので脇芽の処理を忘れないように

ミニトマトは、脇芽が頻繁に成長してくる植物です。

それは夏のミニトマトも秋のミニトマトも同じです。

株が成長してくると、下の写真の様に、葉の付け根から脇芽が伸びてきます。

脇芽を成長させると、その脇芽の成長に栄養が使われてしまうため、脇芽が出てきたら摘み取るようにします。

この脇芽を摘み取るのと摘み取らないのでは、ミニトマトの収穫量に差が出ると言われています。(実りに使われるはずの栄養が、脇芽の成長に使われてしまうため。)

私自身、脇芽を育ててみたことは無いのですが、先人の知恵が生み出した方法なので実践してみて下さい。


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種まきから42日後に花の開花を確認

種まきから42日後に、秋どりミニトマトの開花を確認しました。

下の写真が開花の様子です。

秋にミニトマトが本当に収穫できるのか、やや不安なところはありましたが、無事に開花を迎えて実りを待つばかりになりました。

この後ですが、種まきから50日目に次の節からも蕾ができ始めており、順調に実りの秋を迎える準備が整いつつある状況になりました。

種まきから60日目でミニトマトの実が大きく成長

花が咲いてから約20日が経過すると、ミニトマトの実りが大きくなってきました。

(種まきを行った8月中旬から約2カ月後となります。)

夏の暑さが完全に終わり、秋の気温の低いシーズンになるため、ミニトマトの成長速度は夏に比べて遅くなります。しかし、確実に収穫の日が近づいているのがわかりました。

ミニトマトの収穫数については少し心配をしていたのですが、どんどん花が開いて実がなっていくのをみると、1株から少なくとも30個くらいは収穫が出来そうな様子です。

成長は遅いながらも、株の大きさは確実に大きくなり、実りを付けながら次々と花を咲かせていきます。

下の写真が種まきから2カ月後の様子ですが、全長1mを余裕で超えるような大きさです。

種まきから73日目で収穫の時を迎えました

種まきを行ってから73日目ですが、ミニトマトが真っ赤に色づき、収穫の時を迎えました。

10月後半の収穫です。

季節が進み、秋の寒さが増す中でしたが、無事に収穫の時を迎えられて良かったです。

冬に枯れてしまう1年草の花達も枯れ始め、薔薇の冬支度も始まりかけていた季節なので、色づきを少し心配していましたが、ゆっくりと確実に色づいていきました。

味は、夏のトマトよりも少し甘みが少ないように思えましたが (品種によると思います) 、子供達の朝ごはんとして重宝しました。

今年無事に成功したので、来年の夏の終わりにも秋のミニトマトを育てていこうと思います!

秋は風シーズン!暴風に対する対策が必須!

秋のミニトマト栽培ですが、夏に比べて少し注意しておくべきことがあります。

「台風」です。

秋の日本は台風シーズンを迎えます。

1週間のうちに複数の台風が通過していくことも珍しくありません。

また、近年は台風の勢力も増しており、秋の園芸にとっては自然の大敵となります。

秋どりミニトマトの栽培に置いても、台風は折角ついた蕾や実を台無しにしてしまう原因の一つとなります。

台風対策は万全にしておいてください。

台風の被害を軽減するという観点で考えると、地植えにするよりも鉢植えにした方が無難かもしれません。

台風が来る前に風を避けられる場所に一時避難できますので…。

この記事の終わりに

この記事では8月中旬に種まきを行い、秋に収穫を迎える「秋どれミニトマト」の成長記録を紹介しました。

ミニトマトは夏に育てる野菜と言うイメージが強いですが、秋に実りを迎える品種もあるため、夏から晩秋まで継続して収穫を楽しめる野菜になります。

秋は夏に比べて気温が低く、日照時間も短くなるため、ミニトマトの成長は遅くなりますが、深まりゆく秋の中で成長するミニトマト栽培も楽しいものです。

夏野菜の収穫が終わった後に、大きめのプランターで育てる事が可能ですので、皆様も是非チャレンジしてみて下さいね!

それでは。

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