【薔薇】秋のガブリエルが開花!その特徴や秋の管理方法を紹介

10月の半ばになり、秋の涼しい空気が漂い始め、我が家の薔薇達も秋の開花の季節となりました。

9月の半ばに夏剪定を行ってから約1ヵ月、まだ蕾が成長途中の品種もありますが、開花までの期間が短い品種は花を咲かせ始めています。

我が家で栽培している薔薇の中で、今年お迎えした「ガブリエル」は、多く薔薇の先陣を切って咲き始めてくれました。少し繊細で樹勢がそこまで強くは無い薔薇ではあるのですが、秋はヤル気を出してくれたのか、一番早く咲いてくれました。

ガブリエルは夏の時期はバラとは思えないような小さな花を咲かせていたのですが、秋に気温が低くなったことでじっくりと蕾が成長し、春とは一味違う花を咲かせてくれました。今回はそのレポートをしたいと思います。


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夏剪定後の樹形の変化

ガブリエルの夏剪定は、9月の2周目に実施をしました。

樹勢がそこまで強い品種では無いので、あまり深く切り込みすぎないようにし、花だけではなく樹形が綺麗に仕上がるように意識して剪定しています。その詳細は下の別の記事にまとめています。

次の写真は、夏剪定を行った直後の写真と、秋の開花時の株姿を比較したものになります。夏剪定の時には、ある程度深めに剪定していたので、樹形はそこまで大きくなり過ぎず、玄関先に置いても邪魔にならないような大きさにまとまってくれました。

ガブリエルの様なブランドローズは、花の美しさだけではなく、鉢植えとしていかに綺麗に株姿を仕立てるかも重要だと思います。株の姿が乱れて美しくない状態で咲く薔薇よりも、しっかり仕立てた株の方が確実に綺麗ですからね…。

ガブリエルは花が咲く頃になると、蕾の重さに耐えきれず枝が横に張ってきますが、支柱や麻ひもでサポートしてあげれば直立の状態を維持することができます。

鉢植えの薔薇はどんな品種でも、横に張ってしまった状態よりも、直立で仕立てた方が綺麗に見えると思います。なかなかそうはいかない品種もありますが…。

秋のガブリエルの特徴

ここからは秋のガブリエルについて、開花の特徴を私の視点で紹介させていただきたいと思います。言葉では通じにくいところもあるかもしれませんが…

花の大きさは夏よりも大きく美しく

秋のガブリエルの花の大きさと美しさですが、夏に比べると格段に改善しています。

下の写真は2020年の8月に咲いた時と、10月半ばに咲いたガブリエルの比較ですが、秋の方が格段に花が美しいことが分かるかと思います。

夏と秋のガブリエルの比較

夏の花と秋の花での大きな違いは、大きく分けて3つあります。

1つ目は花弁数の違いです。夏は蕾が形成されてから開花までの期間が短いこともあり、花弁数が多くなる前に開花を迎えてしまいます。そのため、花弁がとても少なく、夏の花弁数は15枚程度となっていました。

秋になると過ごしやすい気候の中で花弁の枚数が多くなり、ガブリエルが本来持っている花弁数に戻っていることが見て取れます。

また、2つ目は花の大きさです。写真では見て取れないかと思いますが、夏のガブリエルは花の直径が10cmも無い小さな花でした。しかし、秋になりその花の大きさが復活し10cmを超える大きな花を咲かせるようになりました。

3つ目の違いは色ですが、これは次の見出しで説明したいと思います。

秋は神秘的な紫色も復活

夏のガブリエルの花は色が完全に真っ白で、ガブリエルの特徴である内側の神秘的な淡い紫色の花弁が全く見られませんでした。

薔薇は気温が高い時には、色が出にくいことが特徴であり、ガブリエル以外の薔薇達も色の濃い薔薇は色が薄くなってしまいます。

薔薇の本来の色が出るためには、25℃前後涼しい気候が必要と言われていますが、まさにその通りで夏の猛暑は薔薇にとって過酷な環境になるんですね。

秋になり、最高気温が30℃を下回る環境になったので、ガブリエルの色が復活し、淡い紫も出てくるようになりました。しかし、春のガブリエルと比べると、やはり少し紫色の濃さが弱いような気がします。これも夏の残暑が少し残ったことによる影響かと思います。

しかし、この秋のガブリエルは、これはこれで綺麗な色をしていますので、十分満足できる薔薇だと思います!

秋は春に匹敵する強香です

夏から秋にけての、もう一つの変化は「香り」です。

夏のガブリエルは香りがほとんど無く、無臭の状態でした。春の開花の時期に、玄関先をブルー系の香りで包んでくれたのが嘘の様に、夏は香りがほとんどありませんでした。

秋の開花の時、香りがするのか若干心配だったところはあったのですが、秋は香りが完全に復活して玄関先をブルー系の香りで包んでいます。

秋になると虫の数も減ってくるのですが、それでも香りに誘われた虫さん達が、近くに置いてあるコスモスとガブリエルを目掛けてたくさん飛んできます。


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秋はうどんこ病対策に気を付けました

春の開花の時、ガブリエルに発生した病気は「うどんこ病」です。葉では無く、蕾の付け根の部分にうどんこ病が発生しました。

ガブリエルは病気に罹りやすいという噂も聞いてはいたのですが、私の栽培する薔薇の中で唯一うどんこ病に罹っています。ですので、うどんこ病に罹りやすいのは事実なのだと思います。

その経験があったので、秋の栽培では肥料の量を少し減らして管理してきました。うどんこ病は一般的には、涼しい気候の時に肥料過多で起こりやすいと言われていますので、ガブリエルに与える肥料は他の薔薇の2/3程度に減らしました。

気温の高い夏はうどんこ病は出にくい季節ですが、秋は気温が低くなってくるため、春と同様にうどんこ病が出やすくなる季節でもあります。

しかし、肥料を少し減らしたことが良かったのか、秋にはうどんこ病が全く発生していません。また、雨にぬらさないために、玄関先の軒下の部分で管理しているので、黒星病も全く発症していません。

相当気を遣って育てているので、その成果が出たのだと思います。ガブリエルはそれだけ育てるのが難しい、難易度の高い薔薇なのだと思います。

秋の開花後の管理はどうすべきか?

秋の花が咲いた後のガブリエルの管理ですが、とても迷っています。

剪定を行うと、多分12月の初旬から中旬にはもう一度花を咲かせてくれるかと予想されます。

しかし、12月となると剪定を視野に入れたシーズンに入ってきますし、薔薇自身の成長も遅くなり、無理に開花させて良いのか判断が付かないです。

とは言え、花後の花柄取りは必須となりますが、花を取れば枝の頂点にある発芽点から次の芽が必ず出てきて花を咲かせようとします。

悩ましいですが、来年1月の冬剪定のことも考えて、深く剪定せず、浅い位置で剪定して冬までの期間を管理してみようかと思います。

調子が良く花を咲かせる体力が残ってそうであれば、欲を出してもう一度咲いてもらおうかと思います。


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この記事の最後に

この記事では、2020年の秋のガブリエル開花をレポートさせていただきました。

また、夏の花と秋の花の違いや、秋の開花までの管理方法なども紹介させていただきました。

ガブリエルは薔薇を栽培している方であれば一度は憧れる有名な薔薇ですが、繊細で難しい一面があることは覚えておく必要があります。

しかし、1年間を通じて株の成長の具合や花の違いを見ていると、栽培する楽しみが増しますし、何よりもガブリエルを綺麗に咲かせたことの満足感はとても大きなものがあります。

この記事を書いているのが10月半ばですが、まだ蕾もたくさんあるので、10月後半まではガブリエルの秋の開花を楽しめそうです。

では!

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