「冬の貴婦人」と呼ばれるクリスマスローズは、夏の暑い時期は休眠期に入ります。
ゴールデンウィークくらいまでは花を咲かせてくれ、新しい葉もどんどん出てきていましたが、6月、7月の暑い時期になると成長が止まってきます。
そんな休眠期こそ、クリスマスローズを健全に育てるために葉を整理するようにしています。
初夏のクリスマスローズの状態
私の花壇で育っているクリスマスローズですが、初夏は毎年、下の写真の写真の様に葉がもっさりとしている状態です。
苗を植えてから年を取るにつれて、株自体が充実してきますので、春先に芽吹いてくる葉の大きさも大きくなってきます。
苗で購入した時にはとても小さな葉でしたが、3年くらい経つと毎年直径30cm位はあろうかと思える巨大な葉になります。そのため、所狭しと大きな葉が入り乱れており、あまり好ましい状態とは言えないと思います。
少し葉をどけてみると、下の写真の様に、株元に成長が止まった小さな葉が残っていますし、大きな葉の下には日に当たらないような小さな葉もたくさんあります。
3月中旬にも葉の整理をしているのですが、6月くらいまでは葉を出し続けるので、初夏の時期にも葉の整理が必要になってきますね。
7月は風通しが良くなるように葉の整理をします
上の写真の状態だと、ちょっと葉が込み合い過ぎているので、正直なところ、あまり好ましい状態とは言えません。
そのため、次の点に当てはまる葉は株元から切り落としてしまっています。
①株元に少しだけ芽吹いている小さな葉
②大きな葉に隠れてしまい、日光が全く当たらない小さな葉
③葉の先が黒くなり病気の元になりそうな葉
この①~③に当てはまった葉は全て問答無用で切り落としてしまいます。
その後で、大きな葉についても込み合っているような状態であれば、切り落とすようにしています。
上の写真で紹介した葉が込み合った状態から、葉の整理をした後の状態が下の写真です。
あまり変わっていないように見えますか?
確かに…ちょっとわかりにくいですね…。
でも、下の写真が切り落とした葉ですが、結構な数を切っているんです。
それでも、葉の数は十分にありますし、休眠期と言うことでこれだけ切っても全く問題はありません。
どのくらいを目標にして葉の整理をするか?についてですが…
私の場合は、下の写真のように、クリスマスローズを横から見て株元がすっきりしている状態になるようにしています。
横から見て余分な葉が無く、風が吹いたときに株元を風が通り抜けてくれるような状態にしています。葉の整理をする前は、クリスマスローズの向こうにある家の外壁が見えない状態だったので、かなりスッキリした状態になったと思います。
クリスマスローズの葉の整理をしておくべき理由
夏の時期、1年で最も害虫が増えてきます。
冬の時期に咲くクリスマスローズは、夏の時期にはあまりお手入れが必要無いので、なかなか気づくことが無いかもしれませんが、結構害虫がいます。
私の経験ですが、蛾が葉の裏に卵を産み付けてあるのを発見したこともありますし、昨年は初めてハダニが付いている状態を目にしました。
葉が込み合った状態だと、雨が降っても下の方の葉には雨が当たりませんし、葉が多いと害虫にとっては自分の身を守るために最適な場所になります。
そんな状態になっていると、害虫の温床になることが多々あります。
特に私の花壇の場合、近くで薔薇を育てているので、クリスマスローズを温床として薔薇に害虫が付いてしまうようなことは防ぎたいと思っています。
また、込み合った葉の中では、成長が止まってしまっている小さな葉が腐って枯れ落ちていくものもあるので、それらが原因となる病気の防止にもなります。
今回は地植えのクリスマスローズの例を紹介しましたが、鉢植えのクリスマスローズについても同じように葉の整理をしてあげると健全に休眠期を過ごすことができると思います。
7月に整理すれば秋まで手間いらず
クリスマスローズは、上で紹介した通りですが、夏の時期は休眠期になります。
そのため、7月に葉の整理をしておくと、それ以降は秋までは新しい葉が勢いよく出てくるようなことはありません。
初夏のシーズンに葉の整理をしておけば、9月後半から10月くらいまでは、お世話がいらないのでとても簡単な植物です。
夏の間のお世話としては、雨が降らない時には定期的に水を与えることくらいですね。
この記事の最後に
この記事では、休眠期のクリスマスローズの葉の整理について御紹介させていただきました。
7月になるとクリスマスローズは休眠期に入るので、少し葉を切り落としても特に大きな問題にはなりません。逆に、葉が込み合った状態になると、害虫の温床になることもありますし、腐ってしまうような葉があると病気を誘発することも起こり得ます。
7月に葉の整理をしておけば、秋まではお世話をすることは基本的に無いので、7月の時期にやってしまいましょう!
ただ、切り過ぎるのも逆効果になり得るので、適度に行うようにしてあげて下さい。