摘心をしなかった代償?ルージュ・ピエールが不調になりました

2020年の春、ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールの1番花は元気に咲き、つる薔薇としての本領を発揮してくれました。

しかし、花後の剪定を行った直後から、どんどん株が衰えていき、葉が8割くらい枯れ落ちてしまうという現象に見舞われました。

これまで経験したことが無いことでかなり戸惑いました…。

さて、このように元気に咲いたルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールが不調になってしまった理由は何なのでしょうか?

私なりに思い当たることを考えて、記録として残しておきたいと思います。


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2020年春のルージュ・ピエールの管理について

2020年の春は、例年とは異なり、少し異なる咲かせ方をさせました。

摘蕾 (摘心) によって咲かせる花の数を制限させなかったのです。

何故かというと、春には大量の蕾を付けてくれるルージュ・ピエールなのですが、全て咲かせたらどうなるんだろう?という疑問があり、実際に摘心をせずに咲かせてみたのです。

その結果は下の別の記事にまとめているので、そちらをご参照ください。

結果としては、散々な結果だったのですが、良い経験が出来たと思っています。今後のルージュ・ピエールの管理に役立てようと思いますし、同じようにルージュ・ピエールを育てている方の御参考になる結果だったと思います。

2020年春の開花の様子

実際の開花の様子ですが、下の写真に示すように、例年同様に大量の蕾を付けて咲き誇っているのですが、多くが完全に開かずボーリング状態にもなっていました。

ただし、開花までに時間はかかりましたが、綺麗に開いてくれた蕾も多く、個人的には「良く咲いてくれた」と言いたかったですね。

我が家ではオベリスク仕立てでルージュ・ピエールを育てているのですが、上の方だけではなく、株の下の方にも花を付けてくれて、見栄えは結構よかったです。


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1番花の花柄摘み後の状態

1番花が概ね終わった後ですが、全ての花柄摘みと軽い剪定を進めていきました。

それが、5月の中旬ごろの事です。

しかし、花柄摘みが終わって2日後くらいに葉の色が黄色くなり始めました。

何か間違ったことでもしたのかな?と思ったのですが、薬剤の散布もしていませんし、肥料や活力剤も与えていない状態でしたので、薬や肥料関係では無いことは分かりました。

ハダニの被害も考えられたのですが、葉の裏を確認しても正常な様子でした。

その後、見る見るうちに葉が黄緑色や黄色に変色していきました。

そして1週間後、葉が残った部分は、最も高い位置に付いている葉だけが10枚程度です。下の方の葉は全てなくなって、ほぼほぼ丸坊主となりました。

2020年6月後半の状態が最悪…

このブログ記事を作成している6月末の状態を写真に撮影したので紹介しておきますが、下の写真に写っている部分しか葉がありません。

色もルージュ・ピエール特有の緑色の照り葉ではなく、くすんだ黄緑色で、一部は黄色から茶色に変色しています。

ただ、この葉しか残っていないので、全て除去してしまうと光合成が出来ないと思い、状態が比較的良いものだけを残しておいたのです。

一応、剪定後に新芽が出始めてはいるのですが、その新芽も弱弱しい状態です。

毎年、6月になると株元からベーサルシュートが1本か2本くらい顔を出すのですが、2020年春はベーサルシュートの気配が全く感じられない状態です。


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ルージュ・ピエールの不調の原因を考察

このようにルージュ・ピエールが不調になってしまった原因についてですが、私も初めての事だったので、私なりに考えをまとめておきたいと思います。

摘心をせず株が疲れ果てたこと

まず第一に考えられることは、冒頭部分でも紹介しましたが「摘心」をしなかったことです。

ルージュ・ピエールは、春の1番花の時期には大量の蕾を付けます。

一つの花枝に5個くらいの蕾を付ける場合もあるため、私の育てている株では50個から70個くらいの蕾が形成されます。

さらに、ルージュ・ピエールは花弁数が多い事でも知られており、その枚数は100枚を超えます。

つまり、大量の蕾に加えて、大量の花弁を持つため、他の薔薇に比べてエネルギー・養分を使う量が相当多いのです。

それを把握した上で、今年は摘心をしなかったのですが…

完全に悪い結果…しかも想定以上に悪い結果に終わってしまったのだと反省です。

冬に土の入れ替えや根のリフレッシュをしなかったこと

もう一つ考えられることは、冬の剪定や植え替えの時期に、根をリフレッシュさせていないことです。

2019年の冬に一度土を入れ替えているので、2020年の冬は土の入れ替えを行いませんでした。

そのため、鉢植えの中の根が、古い状態のものが多く、元気な根が成長していないのではないかと思われます。

やはり、白くて元気いっぱいの根が出てきた方が養分や水の吸収が効率よく行われますからね…。

今年は成長期に入っているので、もう流石に土の入れ替えは厳しいですが、来年の2021年の冬は、土の入れ替えを行ってあげようと思います。

株を回復させるための管理について

不調になってしまったルージュ・ピエールの今後の管理ですが、まずは新しい新芽を出して持って、新しい葉を作ってもらうことが最優先です。

肥料や活力剤をたくさんあげたくなりますが、そこまでたくさんの肥料を必要としない状態なので、まずは薄めに作った活力剤で根の回復から進めたいと思います。

ある程度新芽が出てきて、葉の数が増えてきたら、液体肥料を規定量よりも薄くしたものを少しずつ与えて、様子を見ようと思います。

また、夏の時期になるので、薔薇は新芽を出すとすぐに蕾を作ってしまいます。そのため、その蕾は全て摘心して、秋の開花までは株を休ませておきたいと思います。

回復してベーサルシュートが出てくれることを強く祈りながら、管理していこうと思います。

この記事の終わりに

この記事では、2020年春の1番花の後に調子を崩してしまったルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサールの状況と、今後の管理方法について紹介をさせていただきました。

ルージュ・ピエールが不調になってしまった真の原因を明らかにすることはできませんが、摘心をせずに全ての花を咲かせようとしてしまったことが最も大きな原因ではないかと思います。

ルージュ・ピエールの様に、花弁数が多く花数が多くなるような株については、適宜摘心を行い株に無理をさせない管理が重要なのだと思います。

ルージュ・ピエールを育てていらっしゃる皆様は、開花期の花数調整のために摘心は行うようにしましょう!

私の管理するルージュ・ピエールの様にならないように…。では。

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