【サンパチェンス】抜群の連続開花性で夏から秋の玄関を飾る

サンパチェンスは、梅雨に入る初夏から晩秋の11月まで連続して開花してくれる非常に花付きの良い草花です。

一株でもボリュームもかなりあり、連続して花を咲かせてくれるため、玄関前を彩りたい方にとって、本当に強い味方だと思います。

この記事では、私が今年7号鉢に植え付けたサンパチェンスの植え付けから開花、そして切り戻し (剪定) 方法まで御紹介していきたいと思います。また、鉢植えでこんもりと丸く仕立てるためのちょっとした工夫、そしてサンパチェンスの性質についても紹介させていただきたいと思います。


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サンパチェンスの植え付け

サンパチェンスの苗は概ね4月の中旬くらいからホームセンターなどの園芸コーナーに並びます。とても人気のあるお花なので、販売していないお店は無いとおもいます。

苗の段階ではビニールポットで売られており、直径10cm位の小さなものなのですが、成長すると7号鉢くらいが丁度いい大きさになるので、鉢の大きさは7号鉢以上を選ぶべきかと思います。

ただし、1株で10号鉢に植えると、流石に少し大きすぎると思いますので、6号または7号くらいの大きさを選ぶ方が安心化と思います。大きすぎる鉢では、土の量が多すぎて、土の乾湿が付きにくく、根の張りが悪くなる恐れがあります。もし、10号鉢を使うのでしたら、2株か3株を配置しても良いと思います。

今年植え付けたのはショッキングピンクのサンパチェンスで、2020年4月25日に7号鉢に植え付けました。

その約3週間後の5月17日の写真も載せておきますが、約3週間くらいで鉢の土の表面が見えないくらいまでに葉が茂ってきます。

また、5月17日の写真では、実はすでに蕾がたくさん形成されており、もう少しすれば開花の時期が訪れそうな状態でした。

サンパチェンスは、苗を植え付けて間もないころからどんどん蕾を付けて花を咲かせる準備が始まります。お店で販売されている状態で蕾が無くても心配無用ということですね。

サンパチェンスの開花は5月中!

正直、驚きだったのですが、植えて付けて1か月くらいしかたっていないのに、5月30日には最初の花が開花しました。

まだ株が成長している状態ではあるのですが、それでも花を咲かせていきます。

お店で見た展示品の株は、もう少し葉が茂ってこんもりとした状態だったのですが、想定以上に早く開花してくれました。

また、蕾がどんどん上がってきており、放っておいたらとてつもない数の花を咲かせそうな雰囲気が漂っていました。


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花の寿命は数日なので終わった花の処理を頻繁に

サンパチェンスの花は、次々に開花していくのでいつまでも花が咲いてくれているように見えるのですが、それは錯覚です(笑)

サンパチェンスの花は大体3日くらいで花の花弁に変色が始まり萎れてきます。

萎れた花は、ちょっと見た目が悪いですし、カビなどの原因になるのでなるベっく早めに摘み取ります。

サンパチェンスの栽培で最も面倒臭いのは、この終わった花の処理だと思います。たくさんの花をどんどん咲かせるので、その分だけ終わった花を処理していかねばなりません。

株を綺麗な状態に保つには、2日に一度くらいは終わった花の処理をしてあげる必要があります。

株の内側の枯れ葉の処理を忘れずに

成長速度の速い草花によくあることなのですが、成長が早すぎて初期の段階で付いていた葉が株の内側に埋もれていきます。サンパチェンスにも同じことがおこります。

下の写真に、外側にある枝をめくり上げた様子を示していますが、黄色い葉が顔を出しているのがわかるかと思います。

外側では華やかに花がたくさん咲いているのですが、内側の方には役目を終えた葉がたくさんあります。これらの花、株の通気性を悪くしますし、害虫の温床にもなり得るので、なるべく頻繁に除去していくべきかと思います。


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枝の切り戻しで風通しを良くすることも検討

上の写真で株元の様子をお見せしたのですが、内側の方はかなり葉が込み合っていることがわかるかと思います。

実際に育ててみるとわかるのですが、株の内側は主茎となる部分に加えて、脇芽もどんどん伸びてくるため、とても込み合った状態になります。

中には内側の芽に見えないところにも蕾があったりするので、そのような芽や茎は切り戻しまたは剪定によって処理してあげることをお勧めします。

切り戻しても、切り戻した部分から新しい芽が長く伸びてくるので、特に問題は無いと思います。

むしろ、内側の込み合った葉や枝を処理しないと、害虫などに狙われやすくなると思われます。

切り戻しを多少失敗してもサンパチェンスは枯れることは無いですし、切った場所から新しい脇芽が出てくるので、あまり神経質にならず切り戻しても問題ないですよ!

こんもりした樹形のサンパチェンスを作るための工夫

さてここで問題です。

下の写真にA~Dの記号を書きましたが、太陽が当たっている面 (南面) はどちらでしょうか?

多分、特に迷うことなくお答えいただけるかとは思いますが…

答えは…Aが南に向いていた面です。

逆に太陽光があまり当たらないのがCの面になります。

見てお分かりの通り、Aの方が生育状態が良いですよね!Cの方が少し成長が止まってしまっているような感じも受けます。

植物は太陽のある方向に向かって伸び、太陽の方向に葉の向きを変える習性があります。サンパチェンスにもその植物本来の習性は備わっているため、南側であるAの方にばかり新しい茎が伸び、成長が早くなっているのです。

逆にCの面は成長しないわけでは無いですが、成長が少し遅くなっていることがわかります。

サンパチェンスは、こんもりと葉が茂りまん丸な樹形になる方が美しい株姿になるので、できれば鉢の向きを2日か3日に一度くらい変えて、株全体に直射日光が当たるようにしてあげると樹形の良いサンパチェンスになりますよ。

植物・草花の樹形を整えるのは、もちろん切り戻しや剪定も重要なのですが、太陽の光も樹形を決める一つの要素となることは知っておいて損は無いかと思います。

サンパチェンスのお手入れの時はビニール手袋着用を推奨

サンパチェンスは樹液が非常に多い植物です!

しかも、かなりべとべとする樹液が出てきます。

そのため、切り戻しの時だけではなく、花がら摘みの時にも手がべっとべとになります。手を洗えば問題なく落ちるのですが、長い時間作業をすると少し作業性が悪くなるので、ビニール手袋などを着用することをお勧めします。

サンパチェンスの肥料と活力剤について

サンパチェンスは、初夏から晩秋まで途切れることなく花を咲かせ続ける優秀な花です。

しかし、それは肥料を多く必要とするということにも繋がるため、常に肥料が切れないように管理していく必要があります。

固形の化成肥料であれば月に1度、液体肥料であれば週に1度は適正量を与えて、花付きの悪化や株の成長が止まらないようにすることが大切な管理です。

サンパチェンスの葉は「うどんこ病」が出にくいようで、一度もうどんこ病になったことはありません。ですので、肥料が多少多くなっても、そこまで弊害は生まれないのではないかと思います。とはいえ、適正量は守りましょう。

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サンパチェンスは害虫に狙われる?

サンパチェンスは、花の香りはそこまで強くありません。

そのため、花の香りに誘われてやってくるような外注、例えばコガネムシや蜂などには狙われることは少ないと思います。

しかし、上でも紹介したように、樹液が多い植物になるのでアリが寄ってきやすいです。私の栽培しているサンパチェンスも、鉢にアリが昇っていく様子を頻繁に見かけます。

もしアリが寄ってくるのが嫌な方は、アリ退治用の殺虫剤を近くに置いておくなどして対応してあげれば、近くに巣を作られる心配も無いかと思います。

私は「アリの巣コロリを」使いました。

この記事の最後に

この記事では、初夏から晩秋まで繰り返し咲き続けてくれる「サンパチェンス」の特徴や管理方法などを、私の栽培経験から御紹介させていただきました。

とても連続開花性の強い花で、切り戻しを行ってもあっという間に蕾が出てきてくれるので、玄関先に常にお花のある状態を保ってくれる、強い味方だと思います。

樹勢も強く、病害虫にも強いという点だけでも長所の多い植物なのですが、肥料と水さえ適切に与えていればただそれだけで良いという栽培の簡単なお花でもあります。

サンパチェンスを一株、玄関先に飾ってみてはいかがでしょうか?!

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