サンパチェンスは切り戻しで花数を増やしボリュームアップ!

梅雨が明ける7月後半、蝉が朝から大合唱、そして早朝から30℃近い夏本番になるので、園芸作業をいつしたらよいのか…と思う季節です。

そんな暑さが大好きで、強い日差しにも負けずに、初夏から秋まで咲き続ける夏の花が「サンパチェンス」ですね!

放っておくと少し樹形が整わなかったり、花がぽつぽつ咲いたりして、ちょっと豪華さに欠ける部分があるのですが、きちんと切り戻してあげて肥料を与えることで、何度も大量の花を咲かせてくれます。

この記事ではサンパチェンスの切り戻しについて詳しく御紹介していきたいとおもいます。


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サンパチェンスを切り戻す目的とは?

サンパチェンスは、初夏から秋まで途絶えることなく花を咲かせ続けてくれる、夏の園芸の強い味方です。

しかも、病気や害虫にも強く、誰が育ててもある程度満足できる花の量を咲かせてくれるので、園芸の初心者からベテランさんまで、誰でも楽しむことが出来ます。

しかし、花が咲く量を増やしたり、サンパチェンスの樹形を綺麗に仕上げるのは、育てている方の腕に依存するところがあります。

サンパチェンスは、常に数輪の花が咲いているというイメージがあります。しかし、切り戻すことで株全体の蕾を一度無くし、次の蕾が形成される時期と開花時期を揃えてあげることで、株全体に一気に花が咲き、より豪華なサンパチェンスを作り上げることができます。

また、サンパチェンスは生育が旺盛のため、放っておくと伸びたい放題伸びて、株の形が悪くなってしまいます。

下の写真は、今回の記事で切り戻しを行うサンパチェンスですが、この株は私が何度か樹形を考えて切り戻しているので、ある程度樹形が整った状態になります。

切り戻さないとどうなる?

サンパチェンスは、とても成長が早いため、切り戻さないとどんどん大きくなっていく植物です。直射日光が大好きなので、直射日光に当たる側の枝葉は特に伸びていきます。

そのため、切り戻して株全体に太陽が当たるようにしておかないと、太陽の当たらない側の育成が悪くなり、少し樹形が悪くなる原因になってしまいます。

定期的に鉢をくるくる回して、全体に日光が当たるようにすれば問題ないですが、それも手間なので、切り戻しのタイミングで株全体に日光が当たるように心掛けています。

また、切り戻しによる枝葉の整理を行わないと、サンパチェンスの株の内側は、葉と枝がとてつもないくらい込み合っている状況になります。

そのため、ハダニなどが発生した時には、一気に被害が広がってしまう原因にもなります。

害虫を予防するには、枝葉を整理して株全体の風通しを改善することが必須になるので、切り戻しの時に同時に整理してしまいます。


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切り戻す目安の位置は?

サンパチェンスの切り戻しの目安となるのは、各枝にある節の位置になります。

節は葉が生えている部分になりますが、この葉の根元から新しい新芽が出てくるので、この節の上で切ることを意識してあげると良いかと思います。

上の写真を例にとると、現在蕾が付いており花が咲いている位置が一番左にあります。そして、その少し下に次の節 (葉が生えている部分) があります。さらに右に行くと、次の節もあります。

この枝の場合には、この2つの節のどちらかの上まで切り戻してあげることになります。

どちらの位置で切り戻していも良いのですが、枝の太さなどはあまり気にせず、最終的な樹形を考えてあげて切り戻すようにすると、切り戻し位置を迷うことは無いかと思います。

サンパチェンスは切り戻してあげると、下の図に示すように、切り戻した位置にある葉の付け根から新しい芽が伸びてきます。

新しい芽が1本しか出ない時もありますが、多くの場合、2本の芽が出てくるので、枝の数が2倍に増えます。つまり、蕾の量も多くなるため、全体として花数が増えてくれるという利点があります。

枝が増えれば肥料も必要になるので、適切な肥料を与えることが必要ですが、この原理を使えば、サンパチェンスをこんもりとした樹形に仕上げていくことも可能です。

実際に切り戻したサンパチェンスの例

実際に切り戻したサンパチェンスの例も載せておきたいと思います。

蕾や花が付いている部分には比較的大きな葉が付いているので、結構込み合った状態ですが、切り戻しをするとかなりスッキリします。

大きな葉が無くなるので、株自体もスッキリしますし、内側に合った枯れた葉なども除去してあげるとリフレッシュした感じがありますね!

この状態からまた直ぐに花芽が伸び始めて、花がこんもり咲いた状態になってくれます。


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この記事の最後に

ここでは、咲き終わったサンパチェンスの切り戻し作業について、切り方や樹形の整え方、また花枝の増え方などの詳細を紹介させていただきました。

サンパチェンスは長い期間、連続して花を開花させてくれますが、きちんと切り戻して管理することで、さらに花数が増えて樹形の整ったサンパチェンスに作り上げることができます。

1輪でも多くの花を楽しめるように、ちょっとだけ手間をかけて育ててみてはいかがでしょうか!?

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