電線の防鳥対策を電力会社に依頼 [花壇の糞害解消]

市街地での鳥の大繁殖や大きな群れの形成による糞害は、社会問題の一つになっています。

テレビで放映されるようなカラスの群れだけではなく、スズメやムクドリによる日常的な糞害も深刻な場合があります。

私自身、花壇や玄関先でのムクドリの糞害に悩まされた時期があり解決策を探していたのですが、電力会社で無料で防鳥対策をしてくれることを聞き、すぐに施工を依頼しました。

実は、防鳥対策にも種類があり、1回目のワイヤー式の防鳥対策では効果が無く、より防鳥性能が強い「鳥返し」に取り換えてもらうという経験をしました。

同じように糞害に悩まされている方へのお役立ち情報として記事に残しておきます。


Advertisement

防鳥対策を依頼した背景 -花壇を守れ!-

家を購入する時って、子育ての環境や近くの病院、そしてスーパーマーケットなどの位置は気にしたりするのですが、自然に住む鳥の事なんて気にしませんよね…

私が今住んでいる家を購入した時、現地説明会でも鳥の存在なんて気にもなりませんでした。

しかし、いざ住んでみて1週間すると、ベランダにムクドリが飛んできて糞をたくさん落としてくではありませんか…。また、家の前の電線に複数羽がとまって糞を落としていき、玄関の前や花壇にも糞がたくさん落ちている状況になったのです。

私が品種入りの高価な薔薇を植えている花壇に…大量に糞がっ!最初に見た時は言葉を失いましたね…。

原因は、家の前に建っている年季の入った住宅の屋根裏にムクドリが複数の巣を作っていることでした。

ご近所付き合いもあるので、強くその家の家主に対策を依頼できないこともありますよね…こちらとしては後から住み始めたので、より言いずらい立場でした。

しかし、糞害を野放しにはできなかったので、まずはベランダ手すりに鳥よけの剣山を設置しました。これは効果が直ぐに現れ、ベランダに飛来するムクドリはいなくなりました。

そして、問題の電線ですが自分ではどうしようもないので、電力会社に対策を依頼することとなったのです。

その以来から防鳥完了までのプロセスと結果を以下で御紹介します。

ムクドリ

電力会社への防鳥対策の依頼

①カスタマーサービスへ連絡する

まずは、ご自身の家を管轄している電力会社のカスタマーサポートに電話をしましょう。

私の住む関西では関西電力がカスタマーサポートの窓口をしてくれます。

最近は電力自由化で契約している電力会社が異なるかもしれませんが、基本的にはその地域のメインの電力会社に電話すれば問題はありません。

カスタマーサポートは無料通話ですが、かなり込み合っているので電話をかけてから10分くらい待つことも多々あります。実際には私も10分くらい待ってからオペレーターに繋がりました。

繋がったら、鳥による糞害がひどいことを伝えて対策を依頼することになります。

②各電力会社の協力会社から連絡を受ける

防鳥対策を実施してくれるのは、電力会社の協力会社です。

関西では関西電力から直接作業される方は来るのではなく、その地域での協力会社の方が対策を実施してくれます。

そのため、電力会社に電話をすると「地区を担当する協力会社の方から、再度電話をかけさせますのでお待ちください」と言われます。

実際に、電力会社に電話をかけた翌日に、住んでいる地域をサポートしている協力会社から電話がかかってきて、状況の確認と現地視察の日程を組むことになります。

電話の写真

③現地調査を受ける

電力会社の協力会社からの連絡を受け、現地調査の日程をまず決めます。

基本的に平日の昼間しか調査をしてくれないので、平日にお家にいる方は一緒に現地確認をしてください。

また、平日昼間に不在の方は、協力会社の方が独自に現地を確認してくれて、現状を把握してくれますのでご安心ください。

④防鳥対策を実施してもらう

現地の調査が終わってたら、後は防鳥の対策をしてもらえる日を待ちましょう。

協力会社さんの込み具合にも依りますが、早ければ数日くらいで対応してもらえるようです。

私の場合には、次の見出しで記載するように3カ月以上待ちました…。


Advertisement

施工まで約3カ月かかる!?

まずは施工まで3カ月待ちました

現地調査の日程から実際に防鳥を施工してもらうまでにかかる期間ですが、協力会社さんからの連絡では、

「今込み合っているので3カ月かかります…」

とのことを言われます。

「え!?3カ月ですか…」と返事すると、「混んでいて…」と返されます。

どうも、このくらいの期間を指定されるのは、どこの地域でも同じような対応らしいです。

まぁ、無料で防鳥対策してもらうので文句は言えずに3カ月待ちました。

しかし…3カ月経っても防鳥対策をしてもらえなかったのです…。

再度、電力会社に電話依頼して施工へ

3カ月待っても防鳥対策を実施してもらえなかったので、流石に担当者が忘れているんだろうと思い、再度関西電力へ電話を掛けました。

すると、すぐに協力会社から返信の電話があり「お待たせしてすいませんでした。5日後に対応します。」とのお約束をいただきました。

3カ月くらい待っても施工してもらえない場合、再び協力会社ではなく電力会社へ依頼をかけましょう。

ワイヤー式の防鳥では対策不足だった

防鳥対策の施工をしてもらう時、伝染に取り付けてもらったのがワイヤー式の防鳥でした。

ワイヤー式の防鳥は、下の図に示すように、電線にワイヤー固定用の固定具を取り付け、その固定具の間にワイヤーを張り、鳥がとまるのを防ぐというタイプのものです。

ワイヤー式防鳥

ワイヤー式は、国内でも採用が多いということで、まずはそれでお願いすることとしました。

しかし、このワイヤー式の防鳥は、ムクドリには効果が薄かったのです。

ワイヤー式の防鳥を取り付けた直後は、鳥も警戒して近寄らなかったのですが、2週間くらいすると警戒しなくなり普通にワイヤーをどけて電線に止まっているのです…。

ムクドリくらい小さな鳥になると、ワイヤーと電線のすき間にとまることもできるので、ほとんど意味がない防鳥になってしまいました。

ただし、ワイヤー式の防鳥はカラスやハトなどの大型の鳥には効果があると思われます。

そのため、ワイヤー式の防鳥を施工してもらった2カ月後に、再度電力会社へ電話することとなったのです…。


Advertisement

「鳥返し」へ取り換えてもらった

再度、関西電力へ電話してワイヤー式の防鳥に効果があまりないことを伝えました。

すると、その日のうちに協力会社さんから電話をいただき、ワイヤー式から「鳥返し」と呼ばれる、剣山の様な構造と鳥がとまると回転して鳥をとまれなくさせる構造のものに交換しましょうという御提案をいただきました。

ただし、また3カ月くらい待ってもらいたい…との通達…。

「3カ月」に何の意味があるのかわかりませんが、とりあえず約3カ月待ちました。(多分マニュアル的に3カ月ということを伝えることになっているのでは?と思えてきました。)

そして、約3か月後、下の写真に示すように、とても大掛かりな防鳥対策をしてもらうことができました。

鳥返しの写真

気になる効果ですが、ワイヤー式よりも確実に防鳥できていますね。

たまに剣山の上にムクドリがとまっていることがありますが、確実に頻度は減り、玄関や花壇への糞害も減りましたね。

こうして、約1年にわたる、私と鳥の糞害の争いに終止符が打たれることとなったのです。

この記事のまとめ

家の周りに鳥の糞が大量に落ちているような状態は、見た目も悪いですし、衛生的にも良いものではありません。

我慢するのも良くないですし、大切な花壇や玄関回りに鳥の糞があるのは見過ごせないですよね。可能な限り早く電力会社へ電話して、防鳥対策を実施してもらうようにすることをお勧めします。

ただし、電力会社の防鳥対策の施工までは少なくとも3カ月くらいはかかることは覚悟しておいてください。比較的工事が空いている時であれば、短期間で施工してもらえるかもしれませんが、都市部の忙しい地域ではそうはいかないかと思います。

また、防鳥対策にも種類があり、ムクドリやスズメのような小さな鳥を相手にする場合には、ワイヤー式よりも鳥返しという機構の防鳥が良いかと思います。

最新情報をチェックしよう!