【編み込みパキラ】枯れた際の対処と元気を取り戻させる剪定

観葉植物として人気のパキラですが、大きな株もありますし、100円ショップで売られている小型のもの、そして複数のパキラが編み込まれたものまであります。

とても丈夫な観葉植物なのですが、枯れてしまうことも多々あります。

実際、私自身も編み込みパキラを枯らせてしまいました…。

この記事では、編み込まれたパキラが1本だけ枯れてしまった時に、その1本を上手に除去する方法を紹介させていただきます。

また、パキラが元気がない時に、パキラの元気を取り戻させる剪定についても御紹介させていただきます。


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観葉植物の王道であるパキラ

パキラについて

パキラはアオイ科に属する南米原産の観葉植物の一つです。

その葉の形や日本の気候でも栽培が可能な点から、現在では観葉植物の中で人気の品種になります。

葉が特徴的で、鮮明な緑色で手のひらのように分かれた葉を持ちます。枝が伸びる過程で枝が展開していき、一つの枝に多くの葉をつけながら成長します。

そのため、枝が伸びすぎると不格好になるので、適度に剪定も必要になる品種です。大きさは、卓上サイズの15cmのものから2m位に伸びたものまで販売されています。

原産地では10mくらいのものも見られるということですが、日本の観葉植物としての生活環境ではそこまで大きくなりません。

鉢植えパキラの写真

パキラが枯れてしまう原因は?

観葉植物が枯れてしまう原因はいくつかあります。以下で、いくつか原因を考えておきたいと思います。

日本の気候に合わないこと

観葉植物は基本的に熱帯地方の原産の植物です。

そのため、日本の気候に合わないことが原因であることもあります。

特に冬の寒さは観葉植物にはつらい時期です。寒い時期に暖房を使うと思いますが、室内が10℃以下になっている状態から急に20℃くらいに気温が上がります。植物にとっては、この温度の差は非常に大きな環境変化になります。

そのため、冬に時期に元気を無くしてしまうことが多いです。

もちろん、夏のクーラー使用も同じ理由で、植物にとっては良くない環境の急変になります。

水やりのタイミング

水やりのタイミングも問題になることがあります。

水のやりすぎによる根腐れです。

園芸の情報誌やネットの情報を見ると「土の表面が乾いてからたっぷり上げる」というのが定説のように書かれていますが、表面が乾いていても土の中は湿っています。

特に、上に書いたような冬の時期は、暖房によって表面だけが乾いて中の方はしっかり濡れているという状態が多々あります。

観葉植物は少し水が少ないくらいの方が健全に育つので、人間の水やりで根腐れを起こさせてしまっている可能性があります。

肥料のやりすぎ

大切な観葉植物だから…という理由で、液肥をたくさん上げすぎると逆効果になります。

「肥料焼け」と言いますが、肥料が原因で枯れてしまう場合があります。

肥料も必要最低限にとどめておきましょう。

紫外線不足

実は紫外線不足はなかなか気付かないんですね。植物は様々な波長の光を吸収して光合成をしています。

紫外線は光の一つで波長が短い光なのですが、紫外線カット (UVカット) の窓を使用していると紫外線が家の中に入ってこないことが多々あります。

植物が健全に育つには紫外線の入っている日光が必要です。UVカットではない窓辺で管理すると元気が取り戻せることもあります。

枯れた編み込みパキラを除去する

パキラが枯れてしまう原因は様々なです。

室内で考えられる原因は、水切れや根腐れがメインだと思われます。

私の家では、実は5本編み込んであったパキラを3年前に交友したのですが、3年間で2本枯れ、今年また1本が枯れてしまいました…。

私の育て方が悪いのか…運が悪いのか…。

枯れてしまったものを放ってお行くとカビの原因、他の健全な株への影響も出てくるので、早めに除去してあげましょう。

今回の私の例も、下の写真 (赤矢印部) のように白いカビが生えていました…。これは隣の健康な株にも悪影響なので、1日も早く処理しておきましょう。

根腐れしたパキラの写真

作業をする前の注意点

枯れてしまったパキラを除去する時、注意してほしいのは直射日光です。

普段、室内で管理されているパキラは、直射日光に当たることが少ないと思います。

そのため、急に直射日光に当たると、葉が焼けてしまいます。

特に夏に作業をする場合には、注意してください。短時間でも影響が出てきます。そのため、室内または軒下で行ってください。

また、枯れた株が少し乾燥している状態の方が作業がしやすいです。カビが生えない程度の範囲で、少し枯れた株を乾燥させておくと作業が楽になります。

枯れたパキラを除去する手順

枯れたパキラの写真

今回は上の写真のパキラで説明します。3本のパキラが編み込まれているのですが、赤色の矢印で示すパキラが枯れています。この1本を除去します。

簡単です、徐々に剪定バサミを入れて切っていきます。隣の株を傷つけないように気を付けてください。

パキラの剪定写真1
パキラの剪定写真2
パキラの剪定写真3

どんどん切り進めて行き、株元近くまで来たら、後は引っこ抜いてあげましょう。引っこ抜くと、下の写真のように一部腐ってしまった根が出てきます。

パキラの剪定写真4

枯れた株を取り除くと、次の写真のように鉢に穴が開いた状態になってしまいます。これでは残りの2株に影響が出てしまうので、土を足していきましょう。

パキラを抜いた様子

これで完成です。あとは、水を与えて土と根の密着性を上げておきましょう。もともと5本だったのですが…すでに2本になってしまいました…泣。

また、使用した剪定バサミは綺麗に洗っておきましょう。病気の原因となる菌が付いている可能性もありますので。

枯れたパキラの除去完了写真

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元気を取り戻させるパキラの剪定法

剪定前のパキラの状態から紹介

上で枯れた1本を取り除いたパキラですが、実は葉の色が変色してしまっており、調子が悪い状態でした。下に写真も載せておきます。

元気のないパキラの写真

この状態では正直今後の健全な成長が見込めません。実際、この株は新しい葉が出てくることが無かったのです。そこで、剪定して一度株をリフレッシュさせることとしました。

このように少し元気のない株を剪定することには賛否両論あるかと思いますが、私の場合にはリフレッシュの意味を込めて剪定して出直してもらいます。

新芽の位置 (成長点) を確認しましょう

パキラの新芽が出てくる位置 (成長点と言います) は、必ず葉の付け根部分にあります。葉が取れて無くなっていたとしても、葉が付いていた部分に成長点が必ずあります。

下の写真の様に、葉が取れた部分を黒矢印で記していますが、ここが新芽が生えてくる位置です。右の写真には、赤点線部の拡大図を載せましたが、小さな新芽が確認できます。

この新芽の上で剪定することで、新しい芽がこの部分から生えてくるのです。

パキラの新芽の位置

実際に行った剪定を御紹介します

今回は、下の写真のように、思い切ってバッサリと剪定することとしました。

実際のパキラの剪定手順の写真

剪定後の写真は、上の部分に葉が無いのですが、心配しなくて大丈夫です。パキラ自体は生きていますので、しばらくすると新芽が葉を展開させながら伸びてきます。

株元に葉が見えますが、これは株元から新しい枝が伸び始めたものです。元気に育っていたので、この部分は剪定せずに残しておくことにしました。

剪定が終えたら、活力剤を薄めに与えておきます。それ以降は通常の管理方法です。管理方法は、以下で記しておきます。

剪定後のパキラの様子ですが、2週間後の様子を下の写真で紹介します。

無事に新芽が出始めていることがわかります。この新芽がぐんぐん伸びながら新しい葉を付けて成長していきます。この状態になれば、無事に剪定が完了し、パキラが元気い成長している証拠になります。

パキラの新芽の芽吹き写真

そして、さらに2週間経った剪定から1か月後経過した写真が下の通りです。

無事に新しい葉が大きく展開し、丈夫な太い茎も伸びてきています。

上の剪定の様子を見て「ちょっとやりすぎでは?」と思われた方もいるかもしれませんが、しっかりと新しい葉が上部に育っています。ちょっとパキラに元気がない時は、思い切って剪定してみるとリフレッシュしますよ。

剪定後のパキラの管理方法

パキラは観葉植物として室内 (リビングや寝室) で育てられていることが多いかと思います。そのため、自然の中で育つパキラとは環境が大きく異なります。

特に大きな違いは日光です。

植物には日光が必須ですが、室内では日光の一部しか届きません。そのため、元気に育たなくなってしまうこともよくあります。

なるべく明るい場所、出来ればレース越しの直射日光が当たるところで管理してください。それだけでも元気を取り戻すきっかけになります。

日光に関連して、室内で育てる観葉植物に足りなくなりやすいものが紫外線です。家の窓ガラスはUVカットのものが多いのですが、植物の健全な光合成には紫外線も必要です。私は週に一度くらい、窓ガラスを開放して直射日光を浴びさせています。

また、水やりの改善も大事なことです。上で書いたように、表面だけでなく、鉢の中の土まで水がしっかり乾いた後に水をあげるようにしてください。実際、室内で育てているのであれば10日に1度くらいで十分です。

また、室内であれば、屋外のように気候が大きく変わることはありませんので、年間を通じて水やりの回数を変える必要もありません。夏の暑い室内であれば、少し水やりを増やすこともありますが、基本的には10日に1度が基本です。


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本記事の終わりに

この記事では、編み込みパキラが1本だけ枯れてしまった場合に、上手に枯れたパキラだけを除去する方法を紹介させていただきました。

枯れたパキラを放置しておくと、他のパキラも病気になったり根腐れしてしまう原因になるので、編み込みパキラの1本が枯れてしまったら、早急に取り除いてあげましょう。

また、葉が枯れてしまったり、葉の成長が止まってしまった元気のないパキラを剪定によって復活させる方法についても御紹介させていただきました。

パキラは枝の元気がなくなると、葉を成長させる力もなくなります。そのため、葉が枯れた場合などは、剪定を行って成長をリセットしてあげることが有効です。

「剪定すると葉が無くなってしまい、枯れてしまうのではないか?」と心配されるかもしれませんが、株自体が枯れていなければ、新芽をしっかりと出してくれるのでご安心ください。

この記事が、皆さんのパキラ栽培に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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