秋どれの枝豆を種から育ててみよう!種まきからの育成記録を紹介

お酒のお供 (おつまみ) としてだけでは無く、サラダに入れたり、ご飯と一緒に炊いても美味しい豆と言えば「枝豆」です!

年間を通じてスーパーマーケットに陳列されていますし、冷凍の枝豆も販売されているので、誰もが馴染み深い豆の一つかと思います。

しかし、枝豆を食べたことがあっても、栽培したことは無いという方が多いかと思います。

トマトやキュウリは家庭菜園の代表格であり、小学校の授業などを通じて育てたことがある方が多いと思います。しかし、枝豆は身近な豆であるにもかかわらず、育てたことが無い方の方が多いのではないでしょうか!?

個人的な意見ですが、実は枝豆はトマトやキュウリよりも簡単に育てられるんです!失敗の方が少ないと思います。

この記事では、夏に種まきして秋の収穫を楽しむ「秋どれ枝豆」の栽培記録を紹介していきたいと思います。

鉢植え栽培でも育てる事が可能ですので、ベランダや玄関前のスペースでも栽培を楽しむことができます。お子さんと楽しむ家庭菜園としてもお勧めです。

また、秋どれ枝豆の記事ですが、春や夏に種を撒く枝豆と比べて育て方は基本的に変わりません。

これから枝豆を育ててみようと思っている方に、少しでも参考になれば幸いです。


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夏に種まきして秋に収穫する品種「秋香り」を育てます!

さて、まず初めに、今回の記事で育てる枝豆の品種の紹介です。

今回は株式会社トーホクさんが発売されている「秋どれえだまめ 秋香り」という品種を育てていきます。下の写真がそのパッケージです。

この品種は、カインズホームで販売されていたので、一般的で入手しやすい枝豆の種ではないかと思います。

これ以外にも秋どれ枝豆の種はありましたが、一番オーソドックスそうな品種だったので、これを選んでみました。

用意した鉢・培養土と種まきについて

次に今回使用する鉢と培養土です。

今回は、下の写真に示す通り、円形の7号鉢 (深さ約30cm) を使用して育てていきます。

種まきは2022年8月15日に行いました。

7号鉢くらいの大きさがあれば、2株の枝豆を育てる事が出来ます。

今回は、このプランターの2か所に2個ずつ種を撒き、元気の育った芽を2つ残して育てていくこととします。

(実際に「秋香り」を育ててみて分かったことですが、肥料と日照条件を確保できれば、7号鉢には2株植えても問題無く枝豆が育ちます。)

種まきは、深さ約2cmの所に種をまき、株間は15cm程度は空けています。

使用した培養土は、ホームセンターで販売されている格安の培養土です。(30Lで800円くらいのものです。)

培養土の中に元肥としてマグァンプを規定量混ぜ込みました。


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種まきから収穫までの日々の管理方法

続いて、種まきから収穫までの間の管理方法をまとめておきたいと思います。

まず、種まきをした直後ですが、夏の時期になるので培養土の表面が常に湿っている状態を維持するようにします。

種まきをしたのが8月15日ですが、近年は35℃を越える日が続くため、雨が降らなければ朝と晩の2回の水やりが必要になる場合が多いかと思います。

発芽から9月中旬くらいまでは、朝晩の水やりは欠かさず行っていきました。

9月後半になり気温が下がってきたら、培養土の乾き具合を確認しながら水やりの回数を減らしても良いかと。

また、肥料についてですが、元肥として混ぜたマグァンプに加えて、規定倍率よりも少し薄めた液肥を4日に一度の頻度で与えていきました。

日照条件に付いては、枝豆は日光が大好きな植物なので、なるべく長い時間直射日光が当たる場所での栽培がお勧めです。

実りをしっかりとつけさせるには、光合成を盛んに行わせることが大切です。

秋どれの枝豆を育てる際の注意点

秋どれの枝豆を実際に育ててみてわかった注意点を2つ紹介しておきたいと思います。

事前に準備しておけば、後から慌てることも無いかと思います。

夏は虫の食害に注意が必要!

夏は虫たちが最も活発に動き回る季節でもあります。

蝶やコガネムシは産卵のために頻繁に訪れますし、ハモグリムシやヨトウムシも活発に行動する時期です。

そのため、虫による葉の食害が非常に多くなる時期となります。

家庭菜園や園芸を楽しんでいる方であれば、お分かりいただけるかと思います…。

枝豆の葉も、それらの虫たちの格好の餌食となります。

枝豆は比較的大きな葉を茂らせるため、様々な虫たちが飛来してくる場所にもなります。

我が家でも、下の写真に示すように、蛾の幼虫による葉の食害が複数回発生しました。

薬剤を使えば食害は最小限にとどめることが出来ますが、食べる予定の枝豆には薬剤はあまり使いたくないのが本音かと…。

虫たちの食害は、完全に防ぐことが難しいので、発見したら捕殺していくしか無いかと思います。

また、虫たちによる食害だけでは無く、枝豆が大きくなった際の鳥による食害も注意してくださいね!

秋の台風シーズンには注意!

もう一つは秋の台風シーズンです。

日本列島は、毎年晩夏から秋にかけて、台風シーズンを迎えます。

多い時には1週間に2つの台風が発生することもあり、農業だけでは無く自宅の家庭菜園も、まさに台風との戦いとなります。

せっかく実った枝豆が台風の強風でダメになってしまう可能性もあるため、台風の通り道になった場合には、早めに風が当たらないような場所に避難させてあげて下さい。

鉢植えで育てれば移動が可能ですので、玄関先やベランダなどの比較的風が当たらない場所、そして家の中への一時避難を考えても良いかと思います。

秋どれの枝前は8月中旬に種を撒きますが、実りができ始める9月中旬が台風シーズンになってしまう事が多いんです … 。


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枝豆の成長記録を写真で紹介

それではここからは、枝豆の成長記録を写真と共に紹介していきたいと思います。

どのくらいの月日で成長するのか?収穫までに何日位を要するのか?という点で御参考になればと思います。

種まきから4日後に発芽を確認

種まきをした4日後の8月19日になりますが、枝豆の発芽を確認しました。

下の写真の通り、2か所から合計4つの芽が出てきていることがわかります。

発芽までに1週間くらいかかるのかなぁ、と思っていたのですが、わずか4日での発芽です。

4つの種を撒き4つとも発芽をしましたが、今回の品種は発芽率が80%だったので、良い種に当たったのだと思います。

この4つの芽のうち、元気そうな2つを残して間引きを行いました。

枝豆は成長が速い!あっという間に背丈が30cmを越す

枝豆は成長が速いです!

あっという間に成長をしていきます。

下の写真は発芽から7日経過 (種まきから11日経過) した後の写真ですが、既に大きな葉を展開して大きな株に成長していることがわかります。

そして、次の写真が発芽から12日経過 (種まきから16日経過) した枝豆の姿ですが、既に背丈が30cmくらいあります。

一部の葉が、芋虫の食害に合ってしまいましたが、それにも負けずぐんぐん成長をしていきます。

また、この頃になると、脇芽の発生も目立つようになりました。

枝豆は脇芽にも花がたくさん咲き、実りが収穫できるようになるので、脇芽も残して成長させていきます。

背丈30cmくらいに成長すると、風で倒れそうになることもあるので、できれば支柱を設置してあげて下さい。

また同じ時期になりますが、次の写真の様に、株の所々に小さな花 (直径2mm程度) が咲くようになります。

これが枝豆の実りを作る大切な花の開花となります。

種まきから1ヶ月で小さな枝豆が顔を出す

種まきをしてから約1ヶ月が経過しましたが、ついに小さな枝豆が顔を出し始めます。

次の写真の通りですが、小さな枝豆の莢が出てきているのが分かるかと思います。

この時点で、合計で20個くらいの莢が出来ていたので、かなり量の枝豆が収穫できそうな目途が立ってきました。

種まきから50日後に収穫の時を迎える

秋どれの枝豆の種まきをしてから50日後、ようやく枝豆の収穫の時が来ました。

下の写真の様に、たくさんの枝豆が実っています。

1株でこれだけたくさんの枝豆が実ってくれており、合計4株植えたので、家族4人で食べるには十分な量が収穫できました。

種まきから収穫までの時間は、お住まいの地域や気候にも左右されますが、関東以南の市街地であれば概ね2カ月くらいになるのかと思います。(今回育てた「秋香り」という品種の場合です。)

収穫した日に塩ゆでしていただきましたが、自分で育てただけあって、やはり美味しかったです!

枝豆を育てる鉢サイズで株の大きさと枝豆の収穫量に差が出る!

上で紹介した枝豆は、7号鉢に2株を植えて育てた実例を紹介したのですが、それと同時に6号鉢でも2株の枝豆を育てていました。

目的は、鉢の大きさで株の大きさや枝豆の収穫量に違いが出るのかを調べるためです。

下の写真にその結果を紹介しますが、左側の茶色の鉢が6号鉢、右側の白色が7号鉢になります。

この写真で分かる通り、右側の7号鉢で育てた枝豆の方が一回り大きな株に成長していることが分かります。

鉢のサイズが大きな方が根がしっかりと張れることや、得られる肥料が多いことが要因かと思います。

また、収穫できた枝豆の量に関しても、6号鉢の2株は28個と27個、7号鉢の2株は32個と34個ということで、収穫量にも差が生まれていました。

せっかく育てるなら、多くの枝豆が収穫できた方が良いですよね!?

使える環境 (畑 or 鉢植、ベランダ or 庭) にも依りますが、もし鉢植えで枝豆を育てられるのであれば、7号鉢に2株を目安にすると良いかもしれません。

7号鉢に1株を育てた場合には、1株当たりの収穫量がさらに増すかもしれませんね。

この記事の終わりに

この記事では、秋どれ枝豆の栽培実例として、「秋香り」という品種を育てた記録を紹介しました。

枝豆は春に種まきを行う品種がメジャーかと思いますが、秋に収穫が楽しめる品種もあり、年間を通じて栽培を楽しむことが出来ます。

今回育てた「秋香り」は、種まきから収穫までが約2ヶ月程度と短く、特に難しい管理項目もありません。虫の発生と台風に気を付けていれば、誰でも収穫を楽しむことができますよ!

また、枝豆を育てる鉢サイズの違いによって、枝豆の株の大きさと収穫量の違いについても実験結果を記載しました。

6号鉢で2株育てた場合と7号鉢で2株育てた場合で実験しましたが、7号鉢の方が株の大きさが明確に大きくなり収穫量も多くなりました。枝豆を育てる際には、参考にしてみて下さい。

それでは!

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