京都 善峯寺 -桂昌院ゆかりの枝垂桜と遊龍の松-

2020年4月、京都 西山 善峯寺を訪れました。

桂昌院ゆかりのお寺で、京都市の西に位置する西山中腹に建てられているお寺です。

お寺を訪問するだけでなく、眺めも絶景で、京都市中心のお寺に比べると少しアクセスはしにくいですが訪問すべきお寺だと思います。

私自身、京都に住んでいた時期があるので、今回は3回目の訪問になります。善峯寺の見どころや周辺の特産物・お役立ち情報を御紹介します。


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善峯寺の沿革とアクセス

善峯寺の沿革 -由緒ある荘厳なお寺-

1029年 (長元2年) に源算上人により京都の西山に開かれたお寺です。

その後、1034年 (長元7年) に、後一条天皇により鎮護国家のお寺として認められ「良峰寺」の名前が付けられました。

また、1192年 (長久3年) に、後鳥羽天皇により現在の名前である「善峯寺」の名前が付けられました。江戸時代には徳川5代将軍綱吉の生母である桂昌院を大檀那として、建物が復興されました。

現在は、西国三十三所観音信仰となり、その眺望の良さから観光客の多く訪れるお寺となっています。また、桂昌院ゆかりの枝垂桜や天然記念物の遊龍の松があり、庭園を楽しむことができる有名なお寺です。

善峯寺へのアクセス方法

車でのアクセス

京都縦貫道 大原野I.C.から約15~20分程度です。

駐車場も完備されており500円/日の駐車料金です。

京都市の中心地から少し離れているということもあり、車でのアクセスが最も便利です。

バス・電車でのアクセス

阪急・東向日町駅またはJR・向日町駅から阪急バス66号系統で30分程度です。

バスの場合、最寄りのバス停から善峯寺まで徒歩で10分程度となります。

バス、電車でも行くことができますが、やはりアクセスの時間を考えると、マイカーやタクシーがお勧めです。同じ日に他のお寺も訪問する予定のある方は、時間効率も考えると、マイカーまたはタクシーの方が絶対良いです。

入山時間と入山料

入山時間 午前8時から夕方4時45分です。

入山料は、次の通りです (2020年4月時点)。
  ・大人 500円
  ・高校生 300円
  ・小中学生 200円

善峯寺はそれほど混雑するお寺ではありません。清水寺や金閣寺の様に海外からの観光客は少なく、平日・休日ともに大混雑に合うことなく拝観させていただけます。

庭園と季節の花

遊龍の松 (天然記念物)

善峯寺の庭園といえば、この遊龍の松ですね。

株元から左右に15m以上伸びる松は圧巻です。樹齢や約600年と言われており、地面を這わないように竹竿で支えがされております。

街で見かけるまっすぐ伸びた松とは全く別物です。枝が伸びる方向が水平方向で、トンネルのように松の下を潜って通り抜けます。

下の写真ではとても左右に入り切りません。とても樹齢600年とは思えず、葉も青々とし現在でも生命力あふれる姿をしています。松の下を潜る時は、頭上に注意してくださいね。

桂昌院ゆかりの枝垂桜

遊龍の松の隣に植えられた枝垂桜です。

桂昌院ゆかりの枝垂桜で、4月になると見事な花を開花させます。

遊龍の松の隣に植えられている桜になりますので遊龍の松と一緒に写真におさめることができ、写真撮影の人気スポットになっています。

京都の枝垂桜というと円山公園の枝垂桜が有名ですが、善峯寺の枝垂桜も円山公園の桜に劣らない立派な枝垂桜です。

季節ごとの花を楽しめるお寺

善峯寺の敷地内には様々な植栽がされており、季節ごとに色々な花を楽しむことができます。

もちろん桜のシーズンや紅葉の季節が最も人気ですが、一年を通じて庭園を楽しむことができます。

日本の庭園というのは四季を取り入れ、どの季節にも花を楽しむことができるように植栽されているのが嬉しいポイントです。

お寺を訪れると、建物や文化財に目が行ってしまいがちですが、庭園を管理されている方の努力を感じられる植栽は、園芸を楽しむ方にとって参考になるものが多くあります。

特に、由緒あるお寺は庭師の方が管理されている場合が多いので、その観点でお寺を見ると一つの楽しみが増えますね。善峯寺の各月の季節のお花も御紹介しておきます。
  ・3月 梅
  ・4月 桜・水仙
  ・5月 芍薬
  ・6月 アジサイ
  ・8月 百日紅
  ・10月 しゅうめい菊
  ・11月 もみじ


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京都市内で最も景色の良いお寺

善峯寺は、京都の西山の中腹に建てられているので、景色がとても良いお寺としても有名です。

京都市の中心部から南の城陽市までを一望することができます。

頑張って登ってきた方だけが見られる景色ですね。京都タワーも遠くに見えます。下の写真の中央左に見える高い山が延暦寺で有名な比叡山です。

これだけ見晴らしが良いと、夜景も素晴らしいものだと思いますが、入山可能な時間ではないのが残念です。京都西山から見ることができる夜景は小塩山やポンポン山が有名ですので、車で来られた方は夕方から夜にかけて寄り道をしてみるのもお勧めです。

御参考に、ポンポン山の夜景写真を載せておきます。上の昼間の写真とは少し場所が異なるので見え方が異なりますが、ポンポン山からも素晴らしい夜景を見ることができます。

京都西山は筍が特産品

善峯寺の建つ京都西山そして大原野は、古くから筍が名産物となっています。

至る所に竹林があり、春になると善峯寺の周辺には「朝採れ筍」という看板がな並びます。スーパーマーケットの半分くらいの値段で朝採れの筍を購入することができますのでお土産に最適です。

3月後半から5月までがシーズンで、4月前半までの筍は少し灰汁が強いですが、料理で加熱することでおいしくいただけます。私も、今回の訪問で4kgの筍を購入しました (サービスで5kg分いただきました) 。

写真の3本で約2kgです。家族4人では1食で食べきれない量です。お刺身で美味しくいただきました。


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「落ちないお守り」で合格祈願

善峯寺のお守りで有名なのが「落ちないお守り」です。

阪神大震災のとき、崩落した阪神高速で、バスの前輪が落ちながらも奇跡的に落下を免れた映像を見た方もいらっしゃるかと思います。そのバスの運転手さんが持っていたことから、善峯寺のお守りが落ちないお守りとして有名になりました。

月日が経った今でも、受験生や交通安全のお守りとして評判になっています。御親族や御友人に受験生がおられる方、御守りにプレゼントしてはいかがでしょうか?

実は、私も受験の時に善峯寺のお守りにお世話になった一人です。その受験は無事に合格通過することができました。受験が終わった後に再び訪れ、感謝と合格の報告をさせていただきました。人生を変えた試験だったので、素晴らしい御利益はあったと思い感謝で一杯です。

最後になりますが、下の記事では、善峯寺の近くにある薔薇苗専門店として有名な松尾園芸さんを紹介しています。もしお時間あれば、ご覧下さい。

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