チェコの首都プラハ。そこはまさに中世のヨーロッパに入り込んだかのような趣のある素晴らしい街です。
運よく、仕事の関係で訪れる機会があり、短い時間でしたがプラハの街を堪能することができました。短い時間だったからこそ密度の高い観光が出来たのかもしれません。
旧市街は趣のあるバロック建築やゴシック様式の建築物が所狭しと建ち並び、プラハ歴史地区が世界遺産になっています。
これまでドイツやフランスなどを訪れましたが、これほど感動をした街は初めてです。人生の中でもう一度訪れたいと思える…そんなプラハの街に1週間ほど仕事の関係で滞在しました。
私の中で「もう一度訪れたい街」の断トツ1位です。
その滞在期間の中で得たお役立ち情報と共に観光スポットの御紹介します。
滞在したホテルを紹介
今回の滞在で宿泊したホテルは、プラハの旧市街地の中心にある「デザイン メトロポールホテル プラハ」です。
どこに行くのにも、とてもアクセスが良く、ホテルの直ぐそばにも路面電車の停留所があり、重たい荷物を運ぶのにも苦労しません。
また、目の前に「Tesco」というスーパーマーケットが入った商業施設があるので、足りないものがあった場合や飲み物や夜食を購入するのにも苦労しませんでした。
景色の良い部屋が良かったので、景色の良い少しグレードを上げた部屋を予約しました。それが正解で、ホテルの窓から見る景色は「百塔の街 プラハ」を象徴するような素晴らしい景色でした。
下の写真がその景色 (早朝) ですが、ホテルの窓がとても大きく、窓を開けると一枚の絵画のようなプラハの街が広がっていました。中央の右に見える二本の塔がありますが、これが下でも紹介するティーン教会です。
路面電車を活用しましょう
プラハの観光には欠かせない路面電車の紹介をしておきます。この路面電車を使うことで、プラハの観光は10倍くらい楽になります。
路線電車を制する者は市内観光を制する
プラハの路面電車は、プラハ駅から旧市街地まで、かなりの地域をカバーして運行しています。そのため、どこにいくにしても路面電車は欠かせません。
特に主要な観光施設については、目の前に停留所があるので歩く必要がほとんどないくらいです。
日本でも京都の市バスが観光地をくまなく網羅してくれていますが、そのバスが路面電車になったようなイメージでOKです。
路面電車の時刻表も本数がかなり多く、待っても10分かからないくらいで次の電車がきます。
また、路面電車の路線図は観光ガイドにも乗っており、路面電車の番号が下の写真の様に前方に掲示されているので、迷うことは無いと思います。
路面電車は券購入を忘れずに!
路面電車を使用する時には、かならず事前にチケットを購入しておきましょう!
チケットは路面電車の中では変えず、売店や自販機などで事前に購入しておく必要があります。
定期的にチェックする係員さんが電車に乗車し、乗客のチケットを確認しています。もしその時にチケットを持っていないの高額の罰金があるので、気を付けましょう。私も滞在期間に3回くらいチェックされました。
お勧めとしては、プラハ空港に到着したら、空港でも路面電車のチケットを購入できるので、そこで購入することです。
時間制の券や1日券、3日券があるので、滞在日数に合わせて購入しておきましょう。
路面電車に乗ったら、チェックインのボックスがあるので必ず検印してください。チケットを持っていても、検印がないと無効で罰金対象になります。
チケットは、検印された時間から使用時間が始まるので、検印しないと無銭乗車の扱いになってしまうんです…。ご注意ください!
レディファーストの精神を忘れないこと
チェコは「レディファースト」や年配の方を優先する習慣が残っています。
空港から市街地へのバス乗り場、路面電車、地下鉄等の公共交通機関を利用する時には、女性を先に通してあげるようにしてあげるのがスマートです。
私は到着時にそれを知らず、空港からのバスで先に乗り込もうとしたら、女性と乗車口でぶつかりそうになってしまいました。チェコの男性は、女性や年配の方が乗車するまで待っていることが多いので、それに見習ってみてください。
「郷に入っては郷に従え」ってことですね!
スーパーマーケットはセルフレジが主流
プラハのスーパーマーケットは、セルフレジがどんどん導入されておりました。
店員さんのいるレジもあります。しかし、レジを待っていると店員さんから「こちらのセルフレジを使ってください。私が教えますので!」といって、セルフレジに誘導されていきました。
なすがままにセルフレジへ誘導されて、商品を購入したのですが、かなり簡単にスピーディに購入できるので、数日滞在される方はプラハでもセルフレジを使ってみると良いと思います。
英語は伝わりにくい…
チェコはドイツ語とチェコ語が公用語として使われているのですが、英語は少し伝わりにくい所があります。
ホテルやレストランの店員さんは英語がかなり上手なのですが、街のスーパーマーケットの店員さんや小さな商店の店員さんは、ほぼほぼ英語が通じなかったです。
市場の観光客相手の店員さんは英語がお上手でした。
普段、チェコの街の方を相手にされているのか、観光客を相手にされているのかで英語の通じる通じないがあるのかもしれません。
もし心配な方は、少し大きなお店や英語が通じそうなレストランを使用されると良いと思います。
スリや置き引きには注意が必要
チェコは比較的、治安の良い国ですが、やはり日本と比べるとスリなどはあります。
どこの国に行っても日本人は格好の獲物の様に思われがちで、油断したすきに被害に遭うことが多いです。
バッグは手提げではなくショルダーバッグを使ったり、ファスナーは常にきちんと閉めておくなど、基本的なところから対策しましょう。
もしもパスポートなどの大事なものが入ったバッグを盗難されてしまった場合、駆け込み寺として私が確認しておいたのは日本領事館です。プラハの街の中にありますので、場所を覚えておきましょう。
公衆トイレは有料です
日本の公衆トイレや観光地のトイレは無料であるのが当たり前なのですが、ヨーロッパは違います。
トイレの修復や保全のために有料です。
数十円程度なのですが、トイレの入り口に料金を集める方が立っているので渡しましょう。
お店のトイレは無料ですが、プラハ城などの施設では有料になっています。
カードは使えないので、小銭を少し用意しておくと安心です。
お土産を購入するなら市場がお勧め
お土産は町の至る所で買うことが出来るのですが、街の至る所に市場があるので、そこで購入するとお安く済ませることができます。
バラまきようのチョコレート菓子や、家族用の小物など、市場に行くとありとあらゆるものに出会うことが出来ます。
また、ちょっと気前のいい店員さんだと、ディスカウントしてくれます。スーパーマーケットや空港ではディスカウントなんてないので…
ただし、値切りという行為はプラハでは一般的ではないと聞きましたので、自ら値切りを交渉するのではなく、店員さんから「まとめてかったら安くするよ!」と言われたらお話をする方がBetterです。
私は、滞在していたホテルから歩いてすぐの所にある、ハヴェルスカー市場を利用していました。下に地図を載せておきます。
モグラの「クルテク」は要チェック
モグラのクルテクを御存じですか?
チェコで生まれた国民的キャラクターです。
日本のアニメで言うと…何にあたるんでしょうね…ドラえもん?アンパンマン?
子供が初めて読む絵本やDVDなど、様々なものにクルテク製品がありますので、お子さんへのお土産にはぴったりだと思います。
ドイツ語ではなく英語で書かれた本もあるので、頑張ればストーリーを理解することはできると思います。
また、大人が使える下の写真の栞なども販売されています。こういったクルテクの小物は、市場の雑貨屋さんに行くと結構売っています。価格も一つ100円か200円くらいからあるので、お土産に数を購入しても良いかもしれませんね。
お勧めのお土産は「ボタニカル石鹸」
プラハはボタニカル石鹸が有名なのを御存じでしたか?
日本でも女性に人気のボタニカル化粧品ですが、チェコはボタニカル石鹸が有名なんです。
旧市街の街中にもボタニカル石鹸を扱うお店が見られ、小さなサイズから大きなサイズまで様々なものを選ぶことができます。品数も本当に豊富です。
私が利用したショップはBotanicusというショップで、ティーン教会のすぐ近くにあります。
日本でも通販で有名なお店ですが、日本で買う価格よりもかなりお安く商品を購入することができます。多分、3割引~半額くらいではないかと思います。
個包装された石鹸もありますし、大きさも小さなものがたくさんあるので、お土産を配るのにも適した石鹸だと思います。
プラハのランチはオープンカフェで
プラハに来たら、ランチはオープンカフェで食べたいですね!
チェコは比較的晴天の日が多いので、晴れた日はお店の前のテーブルが多数並びます。
日本ではなかなか見られない光景ですが、太陽を浴びながら食べるランチは格別です。
店員さんもとてもフレンドリーに対応してくれるので、メニューの注文もしやすく優雅なひと時になりますよ。
また、食事が終わったらできれば店員さんにお礼のチップを渡してあげると、気持ちよくお店を後にすることができますね。チップの相場としては、支払額の5%~10%の間で良いと思います。
主要観光スポットの御紹介
さて、最後の見出しになりますが、ここからは私が訪れたプラハの主要観光スポットを紹介しておきます。
プラハ城と聖ヴィート大聖堂
鳥肌の立つ聖ヴィート大聖堂
プラハ城はボヘミア王家のお城として建築され、1500年ころに完成した歴史あるお城です。小高い丘の上に建っていることから、プラハのどこからでもその姿を確認することができます。
プラハ城の聖ヴィート大聖堂は、近くに来ると「圧巻」の一言です。
門をくぐって中に入ると、目の前に巨大な塔が立ちはだかり、中に入るとステンドグラスで彩られた聖堂が姿を現します。
私はこの大聖堂に入った瞬間に、本当に鳥肌が立ちました。「言葉を失う」というのは、こういうことなのかと…
プラハ城に行くならバス停はPrazky haradで!
プラハ城に行くのに、多くの旅サイトではお城の下の停留所で降りて坂道を登っていくコースを紹介されているのですが、それはお勧めしません…。
結構な距離があり、結構な勾配の坂を上るので、なかなか疲れるコースになります。
ですので、プラハ城に行くときに楽をしたい方は、プラハ城の小高い丘の上にある「Prazsky hrad」の停留所を使ってください。
ここまで登ってくると、あとは平たんな道でお城に尽きます。
プラハ城に繋がるストリートにもお店がありますので、帰りの下りの坂道で楽しめばOKかと思います。
私自身、滞在期間中にプラハ城に2回訪れ、1度目はPrazsky hradの駅を利用し、2度目は坂道を上るコースを選びました。坂道を上るコースは結構過酷です。もし体力に自信のない方は、無難にPrazsky hradの駅を利用しましょう。
モルダウ川にかかる「カレル橋」
プラハで最も有名な橋ですね。
モルダウ川に架かる橋で、1400年ごろに完成した歴史ある橋です。
欄干に合計で30体の彫刻が並んでおり、橋の上は歩行者専用なので、安全に写真を楽しみながらわたることができます。
また、橋の上には露店も並んだりするので、約500mの橋ですが渡り切るまでにちょっと時間を要する橋です。
早朝の時間帯は人はまばらなのですが、日が昇ってからは世界中からの観光客でごった返す橋なので、静かに楽しみたい方は朝早い時間帯を狙っていく方が良いです。
また、カレル橋はわたるだけではなく、遠くからの風景も様になる橋です。
モルダウ川沿いに散歩を楽しむと、遠くにカレル橋が見え、その先にプラハ城が聳え立つという、プラハを代表する写真が撮影できますよ!
旧市街地に聳え立つ「ティーン協会」
旧市街地の東側に位置する、日本の大きな塔が象徴的なティーン教会。
旧市街地広場に併設され、周りにはレストランやショップが多くあるため、旧市街の中でも最も賑わいのある地区になります。
この日本の塔には「アダム」と「イヴ」という愛称が付いていると聞きました。
ティーン教会は基本的に入場が無料ですが、寄付を募っているので少額で良いと思うので、寄付をしておくと良いかと思います。教会内は撮影ができないので、カメラはしまっておきましょう。
ティーン教会の中には、プラハで最も古い1673年に作られたオルガンも置かれており、歴史を感じることのできる教会です。
この記事のまとめ
この記事では、私がプラハに滞在した時に経験したことをメインに、お役立ち情報をまとめさせていただきました。
冒頭でも書かせていただきましたが、プラハは私が旅した国の中で最も素晴らしいと思えるところで、もう一度訪れたい場所の断トツのNo.1です。
中世ヨーロッパの街並みが色濃く残り、現代社会の文化も入り乱れながら感じることができる情緒は、プラハの独特なものがあります。
チェコというと、ドイツやフランスに比べて旅行先に選ばれる方が少ない印象がありますが、チェコのプラハこそ訪問すべき場所だと断言できます。
プラハを訪れる計画のある方は、是非楽しんできてください。一生忘れられない旅行になることは間違いないですよ。