【実は簡単!】自宅で栽培する胡蝶蘭のコツ

胡蝶蘭と聞くと、高価というイメージだったり、栽培が難しそうなイメージを持つ方が多いのではないかと思います。私自身もそうでした。

しかし、実は胡蝶蘭の栽培はとても簡単なんです。

実際に育ててみると、面倒臭がりの人の方が上手に育てられるのではないか?と思うくらいです。

この記事では、胡蝶蘭の栽培のポイントとして「少ない水やり」「少ない肥料」「冬を越すポイント」に焦点を当てて紹介します。

また、後半では、実際に私が育てた胡蝶蘭の栽培記録を、写真入りで紹介したいと思います。

この記事の最後までお付き合いいただけましたら幸いです。


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この記事のはじめに

晩秋、花が終わって葉だけが残った胡蝶蘭が安売りされていることがあります。

「胡蝶蘭」と聞くと高価なイメージや栽培が難しそうなイメージが強いですよね?

私もそのイメージを持つ一人でした。

しかし、2019年の秋にその安売りされている胡蝶蘭を2株購入して約9カ月間育てたら、2020年の春に無事に綺麗な胡蝶蘭を咲かせることができたのです。

蘭の事を全く知らかなった初心者の私でも咲かせることができたのです。

胡蝶蘭と聞いただけで、敷居が高いように感じますが、実は薔薇に比べるとお世話の頻度が圧倒的に少なく、勝手に育って勝手に花を咲かせてくれる丈夫な植物だったのです。

この記事では、上で紹介した胡蝶蘭を咲かせるまでの、私の栽培方法を御紹介したいと思います。

きっと「えっ!?それだけ?」と驚かれるかと思います。

草花に無い胡蝶蘭の特徴的な成長過程

胡蝶蘭は蘭科の植物で、長い花首の先に複数の花を咲かせる品種になります。

胡蝶蘭の栽培を始めて、最初に驚いたのはその太い根と伸び方です!

表現としては細長い芋虫のような根がにょきにょきと生えてきて、鉢からはみ出す勢いなんです。実際の根の写真も載せておきますね (黄色矢印)。鉢からはみ出しています。

胡蝶蘭の根の写真

初めて栽培したので、これが何なのかわからなかったですし、新しい花芽が伸びてきたのかと思ってしまいました。

なぜこのようになるのかは、理由は胡蝶蘭の成長の過程にあります。

胡蝶蘭は葉を増やしながら上方向へ成長していき、葉の付け根から新しい根が次々に展開していきます。少しわかりにくいので図を用いて説明すると、下の図に示すように、新しい葉が生えてくると、その葉の付け根のあたりから新しい根が伸びてきます。そして、元々あった根はそこまで成長をしないので、胡蝶蘭は上へ上へと向かって成長していく植物になるのです。

胡蝶蘭の成長過程の図

そのため、鉢植の中ではなく、新しく成長した鉢植より高い部分から根が伸びてくるのでこのようになります。

基本的に放置しておいて問題ありませんし、植え替えするときに水苔に巻いてあげればOKです。

この成長過程は、一般的な園芸用の草花には無い特徴ですね。

花茎は根と見間違えそうになるのですが、根が地へ向かっていくのに対して、花芽は上へ上へと伸びてきますので見分けは付きます。

花茎は細長く伸び、長いものでは50cmから70cmになるものもあります。

現在では、花茎や花の比較的小さなミディ胡蝶蘭と呼ばれる品種も流通しており、初心者でも育てやすい品種も販売されています。

胡蝶蘭の原産地は、フィリピンを中心にした東南アジア圏になります。

現地では、他の木に着生して育っていますので、根を土の中に張っているわけではありません。ですので、過湿には弱い部分があります。そのため、根を水苔で巻いてあげる方法が最適です。

私自身も、胡蝶蘭を購入後に一度鉢から抜いて、古くなった水苔を除去し、新しい水苔を巻き付けてあげました。

胡蝶蘭の写真1

胡蝶蘭は日本ではお祝い事の場に送られるお花としても有名です。

新しいお店が開店したときにお店の前に綺麗な胡蝶蘭が飾られている姿は誰もが目にしたことがある光景かと思います。

また、会社のゲストルームなど、大切なお客さんをお迎えするようなスペースにも置かれている高価なお花です。

とはいえ、個人宅でも十分に楽しむことができますし、私のように初めて胡蝶蘭に挑戦する方でも、ポイントさえ押さえておけば、枯らすことなく栽培することが可能です。


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胡蝶蘭を購入する狙い時は花後の安売り品

胡蝶蘭は、お近くのホームセンターでも購入することができます。

ただ、花が綺麗に咲いたものは、やはり高価です。

ホームセンターとはいえ¥3,000~¥5,000で販売されており、なかなか手を出せないお花ですよね。

しかし、売れ残ってしまい花が終わって葉だけの状態になると、¥1,000 ~ 2,000くらいで販売されているものがあります。花をすぐに楽しむことはできませんが、私はそれが狙い目だと思います。

花は咲いていませんが、春の開花に向けて成長の過程を観察し栽培方法を勉強することができるので、次に胡蝶蘭を購入する時も敷居が一気に下がります。

それに、日々成長していく株の姿を見ると、子供を育てているように嬉しくなってきますよ。その胡蝶蘭が咲いた時には本当に嬉しいものです。

私は上でも記載しまし得たが、2019年秋に花が終わったミディ胡蝶蘭をセール品で2株購入して胡蝶蘭栽培をスタートさせました。

購入後、手入れを継続してあげると葉を増やしながら、どんどん成長していきました。下の写真1は、2020年2月2日の自宅の胡蝶蘭の様子ですが、花芽が伸びて花の準備が進んでいることがわかります。秋にはこの花茎は無かったんですよ。

窓辺の胡蝶蘭
写真1: 自宅の胡蝶蘭 (2020年2月2日撮影)

もちろん、お花がついたものを購入されて、最初から楽しむのもアリだと思います。花が終わった後は、花茎の剪定をしてあげて、次の年の花に向けてお世話をしてあげてくださいね。

何年も継続して花を咲かせてくれる植物ですので、一回の花だけ楽しむのでは勿体ないですよ!

実際に私が行った胡蝶蘭の栽培方法

ここからは実際に私が実践した胡蝶蘭の栽培方法を紹介していきたいと思います。

栽培方法として不適切な内容があるかもしれませんが、この方法で無事に咲かせることができましたので、御参考にはなるかと思います。

購入後は植え替えを行う

胡蝶蘭を購入した後に、まず実施したことは、水苔の交換と古い根の切り落としです

販売されている胡蝶蘭の根は、水苔に巻かれていますが、古くなって茶色く変色しているものも見受けられます。

また、根が茶色くなって腐りかけているものは病気の原因になるので、次の手順で切り取りと水苔の交換をしてあげてください。

胡蝶蘭は上述の通り、上へ上へ成長してく性質があるので、鉢増しの必要性はそこまでありません。鉢が不安定にならない程度の鉢の大きさであれば、既存の鉢を使い続けることができます。私も買った時の鉢植えをそのまま使い続けました。

  • まず最初に、鉢から胡蝶蘭を抜き取ります。抜きにくい場合には、水苔を徐々に除去しながら取り出してください。
  • 取り出したら、古い水苔を可能な限り除去して、古くなった茶色い根をハサミで切り落とす。できれば、ハサミはライターで焙ったり、殺菌液で清浄化してください (病気の伝染予防)。
  • 新しい水苔に水を含ませて巻き付け、元の鉢に差し込んでください。比較的強い力で押し込んでしまっても大丈夫です。胡蝶蘭は新しい根を展開させてながら上へ上へと伸びていきますので、神経質にならずに作業してあげてOKです。私は、最初の植え替えの時に根を折ってしまいましたが、新しい根がすぐに展開して元気に成長しました。

胡蝶蘭の写真2

家の中での胡蝶蘭の置き場所

胡蝶蘭の置き場は、室内の直射日光の当たらない温かい場所が最適です。

原産地が東南アジアで木漏れ日が差すような場所に自生しているので、春や秋は外でも良いのですが、屋外では日本の寒い冬や夏の厳しい直射日光には耐えられません。

私は、すりガラスの窓辺に置いて冬越しをさせました。真冬の暖房の無い部屋でも枯れ込むことなく次々と新しい葉を展開して成長していきました。もし、すりガラスでなければ、レースカーテンや薄いカーテンでも大丈夫だと思います。

胡蝶蘭は東南アジアの植物なので、日本の寒い冬に耐えられないのではないか?と心配をしていたのですが、そんな心配を払拭するかのように冬にも新しい葉を展開させて、ぐんぐん成長していきました。

胡蝶蘭の写真3

胡蝶蘭の水やりは水苔が完全に乾いたら

胡蝶蘭の水やりは本当に少なくて大丈夫です。

可愛がって毎日のように水を当てるのはNGです!

水やりを忘れてしまうくらいの人の方が栽培に適しているのでは?と思うくらい水やりの頻度は少なくてOKです。

水やりは何日に1回という考え方ではなく、水苔の表面がパリッパリに完全に乾いてから行うようにしてください。冬場であれば、暖房の使用にも依りますが、10日に一度くらいで大丈夫です。

私は水やりを忘れがちで、気づいたときに水苔を確認して水を与えていましたが、それでも枯れることなく何一つとして問題は起こりませんでした。

そんな管理方法でも十分育ちますので、胡蝶蘭は手がかからない丈夫な植物と言えます。

薔薇に比べたら簡単簡単!本当にそう思います。

胡蝶蘭の肥料は少なくすること

胡蝶蘭の肥料は少なくてOKです。

水やりと同じで、可愛がってたくあん与えれはいけません。

私は半年間で化成肥料を2回しか与えていません。植え付けのタイミングと2月の追肥だけで春の開花を迎えました。

しかも、市販の安価な化成肥料です。

ただし、少し栄養分が心配だったので、定期的に規定量の希釈量をさらに2~3倍に薄めた、超薄い液体肥料を、水やりと兼ねて与えていました。

理想を言えば「胡蝶蘭専用の肥料を定期的に」となるのかもしれませんが、私も適当な性格なのであまり気にしません。それでも育ちます。

胡蝶蘭が元気なるか否かは、人間が肥料を与えるかどうか?という観点よりも、その株に生命力があるかどうか?という観点で考えるべきかと思います。

弱っている株に肥料を上げても逆効果ですし、肥料を与えすぎない方が、その植物の調子を見ながら育てられます。


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胡蝶蘭の花芽と花の向きを揃える方法

さて、花芽が伸びて春の開花に向けた動きが出てきたら、一つ実践しておいてほしいことがあります。胡蝶蘭の花芽の向きのコントロールです。

胡蝶蘭の花芽の性質として、太陽の方向に向かって伸びていきます。

また、胡蝶蘭の花についても太陽の方を向くように咲きます。

コントロールすると言っておきながら、私の栽培している胡蝶蘭は、花の向きを揃えていないので下の写真の様に、花の向きが色々な方向を向いてしまています。良い例でなくて申し訳ないです。

A, B, Cと記してありますが、Aから順番にだんだん窓の方を向くような咲き方をしていると思います。Cに限って言えば、完全に窓の方を向いて咲きました。

胡蝶蘭の花の向きを説明する写真

また、下の写真の様に、別の胡蝶蘭を正面から見てみると、花が正面を向かずに横を向いてしまっています。これも、太陽の方向を向きたいので、背面のガラスの方向を向こうとする習性によるものです。

胡蝶蘭の花の向きを説明する写真2

この修正を理解することで、花芽の伸びる方向や花の向く方向を制御することができます。お店で売られている胡蝶蘭は花が同じ方向を向いているものが多くないですか?太陽の向きを考えて生産者さんが育てているので、一番きれいに花が見れる状態にしてくれているのです。

花芽の向きや花の向きを揃えたい方は、太陽の方角を意識して胡蝶蘭を栽培する場所を決めてあげてください。

胡蝶蘭の開花までの過程を写真で紹介

ここからは、3月以降の胡蝶蘭の開花までの記録を紹介しておきたいと思います。

2020年3月からの記録になりますが、花芽の成長の過程や施肥などを記録しておきますので、栽培の参考にしてみてください。

ただし、胡蝶蘭によっては開花の時期が少し遅いこともあります。

3月中旬の胡蝶蘭

上で紹介した2月の写真には見られ無い、大きな蕾が付き始めまたことがわかります。

花芽から次々と蕾が出現し、すでに10個ほどの蕾が付いています。

花芽の伸びた胡蝶蘭
写真2 : 自宅の胡蝶蘭 (2020年3月21日撮影)

栽培を始めて半年経つ株ですが、待ちに待った開花の瞬間が期待できる状態です。

このタイミングでは化成肥料などの強い肥料を与えません。規定量よりもさらに2倍くらいに薄めた液肥を2週間に1度与えまていました。

肥料を与えぎると蕾が厚くなり、開花に影響が出るかもしれないので、その懸念を無くすために肥料は薄めの液体肥料にしました。

4月上旬の胡蝶蘭

4月上旬には花が無事に開花します。

下の写真は最初の花の開花の様子です。

開花した胡蝶蘭

まだ蕾がたくさんあるので、これから順番に開花していきます。

胡蝶蘭は、蕾が一つ一つ順番に咲いていくので、長く花が楽しめるところも長所です。

また、花の寿命も長く、1番花が咲いてから最後の花が先まで花が咲き進むのを楽しめます。

胡蝶蘭の開花の特徴は、蕾の一番外側の殻を割るようにパッと咲きます。蕾が開き始めたかな、と思うと開花が一気に進みいつの間にか短時間で綺麗な花が開きます。

4月中旬の胡蝶蘭

最初の花が咲くと、その他の蕾の成長速度が大きくなります。

あっという間に他の蕾が膨らみ、わずか2日間で一気に4つの花が開花を迎えました。まだ、花枝の先にはいくつも蕾が付いていますが、1週間~2週間経っても最初の花は色あせることなく綺麗な状態で咲いています。

ほぼ満開の胡蝶蘭

この時期の栽培のポイントとしても、強い肥料は与えません。

もし与えるとしても、規定量以上に薄めた液体肥料を2周間に1度くらいに抑えておきます。

効き目の強い化成肥料などは開花に影響がある可能性があるため、なるべく与えません。

ここまで開花が進むと、あとは花の持つエネルギーと体力で十分咲き進んでくれます。

この後、4月末に満開となりました。

満開の胡蝶蘭

花後の剪定はどうやるの?

胡蝶蘭の花は約1か月くらいは咲き続けてくれます。

胡蝶蘭は花が終わると自分で花を落とし始めるので、そのタイミングが剪定のタイミングになります。

剪定は、花枝にいくつか節があると思いますので、その上でハサミで切り落としてあげてください。下の写真に例を載せますが、私はいつも株元から数えて2つ目の節の位置で切り落としています。

胡蝶蘭の花枝の剪定作業

実際に花枝を剪定した後の胡蝶蘭の全体写真も載せておきますね。この後、節のあたりから新しい花芽を伸ばしてくれるのと、新しい葉が芽吹いてくれることを期待して、明るい窓辺で育てていきます。

剪定が完了した胡蝶蘭

自宅での胡蝶蘭栽培のまとめ

胡蝶蘭は育てるのが難しく敷居が高いと思っていた自分がいましたが、実際に初めて育ててみると、何一つ苦労することなく美しい蘭を咲かせることができました。

こんなことなら、もっと早くチャレンジしても良かったと思えるくらいです。

栽培のポイントとしては…

①水やりは水苔が完全に乾いてから

②肥料は置き肥を半年に2回くらいと規定量以上に薄めた液体肥料を1カ月に1度

③冬越しのために家の中で明るい温かい場所を探すこと

これだけがポイントです!

ただし、冬越しについては私が住む関西圏だから出来たことなのかもしれません。東北・北海道では関西よりも気温が下がると思いますので、もう一段防寒ができる管理があると良いのかと思います。

皆さんも、胡蝶蘭にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?

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