【観葉植物】アンスリウムの株分けと植え替えを実践!

観葉植物として人気のアンスリウムですが、購入した後、しばらく経つと株自体が大きくなり、主茎が複数に分かれてきます。

アンスリウムは上へ上へと成長が進むため、放置しておくと株がグラグラと動くようになり、不安定になってしまいます。

そのため、ある程度成長をしたら植え替えと株分けを行いましょう!

この記事では、私の栽培しているアンスリウムが大きくなり株分けの時期になったので、その様子を写真とともにご紹介したいと思います。

これからアンスリウムの株分けをされるかたの御参考になれば幸いです。


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今回株分けを行うアンスリウムの紹介

この記事で株分けを実施するアンスリウムは下の写真の株となります。

もう何というか…株の安定感が全く無く…仏炎苞が完全に傾いてしまっています。

これは、アンスリウム自身が上に向かって伸びる植物のため、地上部の大きさだけが大きくなり、地下で支える根の大きさが不十分であるためです。

成長した部分からも根が出ては来るのですが、地中まで伸びて株を支えるほどにはならないので、どうしても成長と共に株が不安定になりがちです。

仏炎苞の色は娘が選んだピンク色のアンスリウムです。

仏炎苞の色は赤が最も人気だとは思いますが、ピンクもなかなか可愛くて良いですよ!

このアンスリウムは、この記事を書く1年前に購入して、室内で育ててきた株になります。1年でボリュームが約2倍くらいになりました。葉の大きさも購入時よりも大きいですし、仏炎苞の伸びる花茎も長くなってきました。

(購入当時の写真が残っておらず、比較できず…お許しください…)

アンスリウムの株分けのサイン

次に、アンスリウムの株分けのサインですが、上で示したように株が不安定になっていることに加えて、下の写真に示すように主茎が2本に分かれた状態であることが挙げられます。

左側の主茎が購入時にあった部分で、成長に伴い2本目の主茎が右側に伸びてきて来ました。

この2本の主茎が大きくなり、重さも出てきたため、株が傾くような状態になってしまったのです。

2本目の主茎がここまで成長してくれれば株分けをしても問題ないので、今回株分けすることにしました。

場合によっては主茎が3つある株もあったりしますが、3株に分けても良いですし2株に分けてもOKです。


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株分け作業を順を追って紹介

①まずは土からアンスリウムを抜く

栽培を開始して1年経過すると、土もなかなか固くぎっしりと鉢の中に詰まった状態になります。

そのため、そう簡単には抜けないので、無理せず割りばしなどで少しずつ土をほぐしながら作業を進めていってください。

土の中にはアンスリウムの根がかなり張り巡っており、元気な白い根を傷つけると株分け後の根の量も減ってしまったりするので、慎重にやったほうが良いです。

無理に抜こうとすると、地上部と根の部分が切れて分離してしまう可能性もあります。

②鉢から抜いたら根の状態を確認

実際に抜いた時の根の写真を下に乗せておきます。

かなり白い根がぎっしりと詰まっていました。元気な証拠ですね。

古い根は茶色くなっているので、それらはハサミで丁寧に取り除いてしまって大丈夫です。その方が腐敗などを防ぐことができ、土の中を健全な状態に保つことができます。

アンスリウムの根を見るのは1年ぶりだったのですが、結構しっかりした太い根が生えているんですね。胡蝶蘭ほど太くはありませんが、一般的な園芸品種の草花の根よりは2~3倍あるような太さです。

③株分けする時は両株に根が残るようにすること

実際に2つの主茎を2つに分離するのですが、絶対に守って欲しいことがあります。

分離した後に、必ず両方の株に根が残るようにしてください。

鉢から抜かれた段階で植物は少し弱ります。そして株分けをするので、植物にとっては完全に異なる条件で育成がスタートすることになります。

そのため、すぐには元気な根が出て来ないので、既存の根が唯一の水分・養分補給の命綱になります。

株を二つに分離する際には根の生えている位置や根の量も考慮して分離する位置を決定するようにしてください。

今回、実際に株分けした時の写真を下に載せておきます。白い根が両方の株に残っていることがわかるかと思います。

④新しい鉢に植え替え (作業完了)

株分けが完了したら、2つに分けた株をそれぞれ鉢に植えていきます。

植えていく際に長く伸びていた仏炎苞の花茎は切り落としました。

また、株を不安定にしていた大きな葉についても整理をして安定して自立できる状態にしました。

株分けした時に大きさが小さい方は元の鉢に、大きい方の株は一回り大きな鉢に植え替えています。

この大きな方の株は、親戚のお家にお渡しすることが決まりました。

今回の株分けで使用した土は、自分では作らずに市販のものを用いました。

花ごころシリーズの観葉植物用培養土です。いつもは赤玉土などのを配合したりして作るのですが、今回は少しだけ手を抜いて市販のものをそのまま使用です。 (何の問題もないと思います。)

株分けの最適期と株分け後の管理について

観葉植物の株分けや植え替えの最適期ですが、一般的には5月から7月の時期が良いとされています。

観葉植物にとっては日本の寒い晩秋から初春の季節は、少し栽培条件が厳しい時期になります。その時期に株分けや植え替えをすると株が弱ってしまう可能性があります。

それに対して、春から初夏にかけてのシーズンは観葉植物の原産地の気温に近くなり、株自体が元気な時期になるので、株分けや植え替え後の回復も早くなる傾向にあります。

また、株分け後の管理ですが、一度根を土から抜いて、株自体を切って分離したので、どうしても株が痛んでいる状況です。そのため、肥料は与えず、根の張りを良くする活力剤を薄めて与えると良いと思います。

私は、2週間くらいは水をメインで与えて、週に1度の活力剤という管理方法にしています。

活力剤は色々な種類があるのですが、国内で入手できるものであれば、どれも大きな問題は無く使用できると思います。私は植物ごとに活力剤を変えるのが面倒なので、薔薇の活力剤を様々な草花や観葉植物に与えています。2週間ほど経ったら、徐々に肥料やりも開始していきます。


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この記事の最後に

この記事では、アンスリウムの株分けおよび植え替えの作業を、実例を紹介しながら説明させていただきました。

アンスリウムは国内でも人気の観葉植物で、ホームセンターなど至る所で購入することができます。

成長はそこまで早くはありませんが、購入後1年くらいが経過すると地上部が大きく成長するため、株が不安定になりますし、主茎が複数出てくる場合もあります。

そのため、株が少し不安定になったことと、主茎が複数本発生していることを確認したら株分けと植え替えを実行しましょう。

そのままにしておくと育成に障害が出ますし、株姿が整わないので綺麗な観葉植物に育てることが難しくなります。

アンスリウムの株分けを検討されている方にとって、この記事が有益なものとなりましたら幸いです。

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