インテリアに最適!ハオルチア・リミフォリアの栽培と特徴

近年、園芸やインテリアとしても人気の多肉植物。

中でもハオルチアは、美しく透明な葉を持つため人気が高く、ハオルチアをコレクションする方もいらっしゃいます。

そのハオルチアですが、一般的には葉に透明な窓を持つ品種が有名で人気がありますが、透明な窓を持たないハオルチアもあることを御存じですか?

今回紹介する「ハオルチア・リミフォリア」がその一つです。

螺旋状 (ロゼット状) に渦を巻きながら成長する硬く濃い緑色の葉は、まさに「カッコいい多肉植物」という言葉が似合います。

この記事では、そんなハオルチア・リミフォリアについて、私の経験から栽培方法や特徴、そして開花の記録までを紹介していきたいと思います。


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ハオルチア・リミフォリアについて

ハオルチア・リミフォリアは、南アフリカの南部を原産としたハオルチアの仲間で、尖った濃い緑色をした葉が特徴的な多肉植物です。

日本では別名で「瑠璃殿」と呼ばれています。

ハオルチアには多くの品種がありますが、ハオルチア・リミフォリアは一般的に知られている透明な「窓」を葉に有する種類では無く、硬く尖った葉を持つ「硬葉系」と呼ばれる種類に分類されています。葉に透明な窓を持ち、柔らかい葉をしているものは「軟葉系」と呼ばれています。

ハオルチアと聞くと、透明な「窓」を持つ種類を思い浮かべる方が多いかと思いますが、硬葉系には硬葉系にしかない魅力があります。

ハオルチア・リミフォリアの魅力

リミフォリアの魅力は、何と言ってもその独特の葉の形状です。

ギザギザした固く尖った葉を螺旋状に伸ばしていく種類で、「可愛い」という表現では無く「カッコいい」という言葉が合に合うような多肉植物です。

園芸の言葉で言うと「ロゼット状に葉を展開させる」という表現になりますね。

その濃い緑色の葉は、黒い色の鉢や家具・インテリアアイテムと相性が抜群です!

また、成長速度がそれほど早くなく、大きさも巨大な株には育たないので、室内でゆっくりと栽培するのにも適した植物です。特に、薄いカーテン越しの窓辺で育てると、インテリア感を出しながら健康的に成長してくれます。

栽培も比較的簡単で、下で紹介する栽培環境を整えてあげれば、日本の暑い夏、寒い冬も乗り越えて成長してくれます。


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筆者の家でのリミフォリアの栽培環境

ハオルチア・リミフォリアの原産地である南アフリカは、暑く乾燥した台地です。そのため、リミフォリアの栽培方法は一般的なハオルチアと同じと考えて問題はありません。

しかし、日本国内においても、地域ごとの栽培環境は少しずつ違いますし、栽培している皆様の栽培環境によっても最適な方法は異なります。

ですので、以下で紹介する私の家 (関西の暖地) での栽培方法は、一つの例として御紹介します。私自身、リミフォリアを2株育てていますが、どちらも下記で紹介する方法で栽培していて、大きな問題は出ていません。

春と秋の栽培環境 (育成期)

春と秋の過ごしやすい時期は、ハオルチアが最も活動する育成期となり、葉がぐんぐん成長する季節になります。

そのため、根の活動も活発になり、水分を欲しがるようになります。ただし、上述の通り、土は乾燥気味に育てることが基本になるので、土の表面が乾いて水気が無くなったら水やりをするようにします。1週間に何回というペースでは無く、しっかりと土が乾いてから与えるようにすることの方が重要です。

また、この時期の日光については、リミフォリアの葉に直接当たってしまっても特に葉が痛むような事は無いです。

遮光率の低い窓辺でも良いですし、屋外での栽培でも問題は無く育ちました。

夏の栽培環境 (休眠に近い状態)

一般的なハオルチアは、原産地では葉の窓の部分を土の植えに出して光合成をしているものが多いのですが、リミフォリアの場合には緑色の葉を地表に出しています。

夏は直射日光がさんさんと当たると葉焼けの原因にもなるので、少し遮光して風通しの良い場所で管理するようにしています。

この時期のリミフォリアは休眠に近いような状態になり、あまり成長しなくなります。らせん状に生えてくる葉の数も、育成期に比べると新しい葉が出にくくなるので、完全に休眠していないけど、成長がかなり鈍いような状態です。

私の家では、夏の間は家の中で、遮光率が高めのすりガラスの窓辺で管理しています。夏の屋内は結構暑くなるので、実は土も乾きやすいです。完全には休眠していない場合もあるので、水やり頻度は少ないですが水やりは行うようにしていました。

ハオルチアの栽培の本には、夏は休眠するので水を与えないと記載がありましたが、栽培条件によっては活動を続ける場合もあるので、場合に応じた管理方法が求められるのかと思います。

晩秋から冬の間の栽培環境 (休眠期)

ハオルチアは冬の間は活動が停止します。つまり休眠期に入ります。

リミフォリアも同様で、水をほとんど欲しないため、水やりは月に1度くらいで十分な量になります。夏は少し活動している状態でしたが、冬は確実に成長が止まったような状態になりますね。

1週間に1度水やりをするような管理ですと、根腐れを起こして株が枯れてしまう原因になるので注意が必要です。

冬の間はかなりズボラになって「あっ、水やりを忘れてた!」と思うくらいの水やり頻度が丁度いいくらいです。

水やりでは無く、月に2度くらい葉水をスプレーしてあげて、土の表面を濡らしてあげるくらいでも問題ないと思います。

また、冬の間は寒さから保護するために、家の中の窓辺などで育てるようにしています。気温が氷点下になるような場所での栽培はNGだと思います。

リミフォリアは花を咲かせるハオルチア

ハオルチアって、花を咲かせるって御存じでしたか?

全てのハオルチアが花を咲かせるのかは、私は分かりませんが、リミフォリアは花を咲かせる品種となります。

実際に我が家で花を咲かせたときの様子を下で紹介したいと思います。

まずは、花枝が伸びてきたところの写真です。

そして、時間の経過と共に花芽がぐんぐん伸びていき、次の写真の通りに、細長い約40cmの花芽が出てきます。

花が咲くと下の写真の様に、約1cmくらいの小さな花が咲いてくれます。決して豪華さは無いのですが、よく見ると花弁にラメが入っており、小さくても綺麗な花だとわかります。花の寿命は数日で、下の蕾から上に向かって順番に花が咲いていきます。

花が咲き終わってら、花芽を根元の部分で切り落としました。花の開花時期も新しい多肉の葉が成長しておりました。


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この記事の終わりに

この記事では、人気の多肉植物の中から「ハオルチア・リミフォリア」の栽培方法や特徴を紹介させていただきました。

葉に透明な窓を持つハオルチアとは異なり、濃い緑色の尖った葉を持つのが特徴的なハオルチアとなります。

栽培方法の基本は直射日光の当たらない温かい場所で、土を乾かし気味に育てることになります。

水の与えすぎ、肥料の与え過ぎは適切な方法では無いので、すこしずぼらになるくらいのお世話の方が健康的に育ってくれることも多々あるかと思います。

また、ハオルチア・リミフォリアは花を咲かせるハオルチアです。突然長い花芽が伸びてくるので驚かれるかもしれませんが、室内で花を咲かせてくれると嬉しいものです。

お店でリミフォリアを見つけたら、是非育ててみてはいかがでしょうか!?

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