【薔薇】癌腫発症のガブリエルの状況報告と今後について

2021年3月になりますが、大切に育てていた薔薇「ガブリエル」の株元に癌腫があることを発見しました。

2020年に我が家にガブリエルをお迎えしてから、約一年が経過した時のことでした。

あの時の衝撃は、私のこれまでの薔薇栽培の中で、最もインパクトがあった一つの事件だったと覚えています。

その後になりますが、自分なりに最良であろう管理方法でガブリエルのお世話を続けたのですが、癌腫が発見された春は癌腫を乗り越えて無事に花を咲かせてくれました。

その時は、癌腫を克服してくれたのだと心から喜び、開花の状況を記事で紹介しました (下記リンク参照下さい) 。

その記事から約8カ月、2021年の夏と秋を越えて冬になりましたが、ガブリエルはどのような成長を見せたのでしょうか?

ガブリエルを観察できる日は可能な限り状況を確認してきたのですが、結論から申し上げますと、少し状態が悪いです。

その詳細を紹介するとともに、今後の管理・お世話の方法について記事にしたいと思います。


Advertisement

癌腫を除去した直後の2021年春の開花 (再掲)

2021年4月、日本は新型コロナウイルスの第四波に見舞われていた中でした。

外出の自粛が続き、様々な活動が制限される中でしたが、育てている薔薇達は例年と同じように開花してくれて、明るい春を告げてくれました。

癌腫を発症したガブリエルも同じです (下の写真) 。

花の外側は純白の白、そして中心の神秘的な淡い紫色は、ガブリエルのファンを毎年魅了する…そんな姿です。

春の成長については、上のリンクで紹介している記事の中でも記載しましたが、少しだけバランスの悪い芽吹きになったことはありました。しかし、それ以外は特に大きな問題は無かったです。

そのため、癌腫病は克服できたと思ってました。

しかし、2021年の夏から秋にかけての成長は、決して健やかなものとは言えず、逆に「大丈夫なのか…?」と思えるような状態となってしましました。

【夏】ベーサルシュートやサイドシュートが出ない

最初に癌腫を除去した後の夏の様子です。

1番花が終わり、その花がら摘みが終わると、その年のベーサルシュートが出始める時期になります。

翌年以降の開花を支えるベーサルシュートが出るのを見ると、非常にテンションが上がる瞬間でもありますよね!

しかし、癌腫を発症したガブリエルは、ベーサルシュートどころかサイドシュートすら出してくれない状況でした。

1番花後の剪定を終えると、枝先に小さな芽を出し、数枚の葉を展開しただけで2番花の蕾が一つも付くことはありませんでした。

枝の中腹あたりにある発芽点からも芽が出てきましたが、ほとんどがブラインドまたは出開きになってしまっていました。

梅雨から夏にかけての暑い時期は、薔薇が最も旺盛に成長する時期であるはずなのに、その傾向が全く感じられないという状況でした。

「春の開花で全ての体力を使い切ってしまったのかな!?」というイメージです。

そして、晩夏になるとさらに様子が悪くなりました。

春に展開した青々とした葉は、水切れをさせていないのに黄色く変色し、枝の先端にだけ葉がついているような状況でした。

その時の写真が下になります。

薔薇の株は株元から枝先まで葉がしっかりと付いた状態が美しいと言われます。

このように、頭でっかちな状態は、決して良い管理ができているとは言えないですよね…。

枝の先端と言う栄養が集まる部分だけが葉を残し、それ以外が葉が無くなっているので、株の中で何か不調が起きているのだと思わざるを得ませんでした。

このような状態だったため、夏の剪定はかなり浅く行うこととしました。


Advertisement

【秋】蕾がほとんど形成されずに開花シーズンを終えました

そして夏が終わり、秋の薔薇のシーズンとなりましたが、ガブリエルに蕾が形成されることはありませんでした。

一つだけ非常に小さな蕾が出て来たのですが、無理をさせないために、その蕾は摘心しました。

癌腫を発症する前の2020年の秋は、下のリンクで紹介するように、しっかりと花を咲かせて楽しませてくれたのですが…

今年 (2021年) は癌腫の影響か、その様子からガラッと変わってしまった印象です。

秋のシーズンにガブリエルの花を見られない、非常に寂しい秋薔薇シーズンを過ごす事となったのです。

ただ、私と同じようにガブリエルを育てている方のツイッターには、秋の美しいガブリエルが写っており、その写真を楽しませていただきました。ありがとうございました。(私は最近ツイッターで発言してませんが…)

現在のガブリエルは冬の準備で葉を全て落としました

現在 (2021年12月中旬) のガブリエルの様子ですが、下の写真の様に冬支度が完了しました。

この写真を見てもわかるように、今年は6月以降に枝数がほとんど増えなかったので、とても寂しい株の状態です。

枝は少ないですが、しっかりと休眠させるために葉は全て除去して新年の土の入れ替えや剪定に備えておきます。

また、次の写真は癌腫があった場所の拡大写真になります。見やすいように少しだけ土を掘り起こしておきました。

この写真の通りですが、癌腫を除去した部分から再び癌腫が膨らむことは無く管理できています。

ただ、癌腫病を発症したという履歴は消せませんし、その癌腫病の後遺症のようなものがあるのかは定かではありません。

皆さんは、この状態を見て、来年以降の管理をどうすべきだと思います?

今後のお世話の仕方を最も悩んでいる株が、このガブリエルです…。

(元気な株は少し手を抜いても、しっかりと育ってくれますから…。)


Advertisement

今後の管理と冬剪定をどうすべきか…

春のガブリエルの開花に歓喜し、その後一転して、谷底へ気持ちが真っ逆さまになったガブリエルの栽培ですが、やはり前向きにポジティブに考えないといけないと思います。

「病は気から」では無いですが、こちらの気持ちが株に伝わってもいけないので…。

ガブリエルの冬支度をしながら、ガブリエルの元気が無くなってしまった理由を色々考えました。

「①元気が無いのは、実は土の中にコガネムシの幼虫がいるからかもしれない。」

「②2021年の冬に土の入れ替えをしなかったのが影響したのかもしれない。」

「③春の剪定の方法が悪く、ガブリエルが起こってしまったのかもしれない。」等々…。

考えれば考えるだけ色々な原因候補が頭の中をめぐります。

でも、その主たる原因を突き止める事は出来ていないので、来年の1月の時点では少し荒行を行ってみるという結論に至りました。

①②に関しては、土を新しい培養土に入れ替えることで確認することにします。コガネムシがいるか否かは、株を鉢から抜かないとわからないですし、2年使った土は入れ替えしてあげたいので、良い機会だと思います!(ポジティブな考え)

また、③については、2022年1月の冬剪定で少し深めに剪定をすることにしました。

枝先だけを刈り込む浅い剪定で済ませると、春の芽吹きの際に枝先から小さな枝だけが出て終わりそうです。「一か八か」という賭けになってしまう要素も含んでいますが、しっかりと太い枝を株元に近い位置から出してほしいので決断しました。

我が家のガブリエルは株元の枝は木質化が進んでおり、深く剪定した時に来年の春の新芽が上手く出てきてくれるのか心配ではあります。ある意味、「げんこつ剪定」に近いような状態になるのではないか?と思っています。

ただ、浅い剪定をしても現状を打破できるとは思えないので、ガブリエルの生命力を信じることにします!(この点もポジティブな考えで)

このガブリエルの成長については、今後も可能な限りアップデートしていきたいと思います。

この記事の終わりに

この記事では、2021年早春に癌腫病が発見されたガブリエルについて、2021年の夏から冬にかけての成長の様子を詳細に紹介させていただきました。

2021年春の開花の時点では、癌腫を発症したとは思えないような開花を見せてくれたのですが、その後は状態が悪くなり、ベーサルシュートやサイドシュートの発生は無く秋の開花もありませんでした。

ガブリエルが不調になってしまった理由としては、様々な原因が考えられます。

ただ、癌腫病の後遺症以外に明確な原因がわかっていない状況ですので、原因を深く考えすぎるよりも、回復させるためにすべきことを前向きに考えていきたいと思います。

来年1月の冬剪定や土の入れ替えが、その活動のスタートかと思っています。

また、ガブリエルの様子は御報告していきたいと思っていますので、本ブログに再訪問していただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。

では!

最新情報をチェックしよう!