パキラの土の入れ替え -パキラの根を見たことありますか?-

人気の高い観葉植物の「パキラ」は、多くの方がどこかで一度は目にしたことがある観葉植物だと思います。

すらっとした茎に5枚から6枚の大きな葉を多く茂らせ、室内でも育てることができ、さらに横幅もスリムなことからリビングルームにも最適な観葉植物です。

そんなパキラですが、ある程度放置していても特に大きな問題が無く育ってくれるため、土の入れ替えなどの作業を忘れがちになります。

しかしながら、観葉植物も他の植物同様にずっと同じ土を使っていると微量元素の不足などで育成不良が起こり、元気が無くなってしまったりすることがあります。

この記事では、パキラの植え替えの方法について、注意点を含めて実例と共に紹介させていただきたいと思います。また、皆さんはパキラの根を見たことがありますか?あまり馴染みのないパキラの根ですので、実際の根の写真も載せておきます。


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パキラの土の入れ替えを行うタイミング

パキラの土ですが、土の入れ替えをしない方は、購入後数年間放置しているという方も多いのではないかと思います。

しかしながら、植物の健全な育成に必要な土に含まれる微量元素は、肥料や活力剤だけでは補充ができないため、定期的に土の入れ替えや土の再生が必要になります。

理想を言えば1年に1度、土の入れ替えをすることが望ましいですが、なかなか面倒な作業でもあるので、やりたくないという方も多いのではないかと思います。しかし、土を入れ替えてリフレッシュすることでパキラの株が回復することもありますので、一度も土を入れ替えていないという方は、是非一度土の交換を行ってみて下さい。

また、経過年数以外にも土の入れ替えのタイミングがあります。パキラの中には複数の株が編み込まれたパキラがありますが、根腐れなどで株が枯れてしまうことがあります。

そのような場合、細菌が原因であれば土の中に細菌が潜んでいるため、他の株にも細菌が伝染する危険性があるので土の入れ替えが推奨されます。

土を入れ替える時期ですが、春や晩夏の温かい時期が適切です。冬は成長が緩やかになるので、あまり植え替えに適しません。また、夏は日差しが強いため、外で作業をしている間にパキラの葉が日焼けをしてしまう可能性があります。4月から6月、または9月から11月初旬位までに済ませると良いかと思います。

今回の記事のパキラは9月中旬に土の入れ替えを行っています。

パキラに適した培養土について

パキラに適した培養土ですが、基本的に水はけが良く乾湿の変化が付きやすい培養土がお勧めです。これは一般的に言われていることでもありますが、観葉植物は成長が比較的緩やかなため、そこまで多くの水分を必要としません。

そのため、水捌けの悪い培養土であると根腐れを起こす根本的な原因となります。

一番安心できるのは、市販の観葉植物用の土を使うことです。草花用の培養土よりも値段は高いですが、観葉植物の育成に適した配合となっているので、それを使うのが手っ取り早いです。自分で配合しても良いですが、1鉢のみであれば専用の培養土を購入した方が安かったりします。

私が今回使用する土も、下の写真の観葉植物専用の市販の培養土です。一袋5L入りで500円程度です。


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パキラの土の入れ替えを実演

土を入れ替える鉢植えのパキラとその状態

今回、土の入れ替えを行うパキラは下の写真に示す鉢植えのパキラとなります。私の家のリビングで育てているパキラですが、編み込まれていたパキラだったのですが、枯れてしまって残り1株になってしまいました。

このパキラは、下の記事で剪定を行ったものと同じ株なのですが、2本のパキラがあったのですが、剪定してから2カ月くらい経って枯れ込んでしまい、残っているのは上の1本のみです。

このパキラの株元ですが、恥ずかしくて見せられない状況ではあるのですが、土がかなりボロボロで、お世辞にも良い状態と言える状況ではないです。

前回の土の入れ替えから1年半くらいが経過しているため、土も古くなってきている状況です。パキラの株自体は新しい葉を展開させているので、特に不調が見られるわけでは無いですが、今後のためにも土の入れ替えを行います。

実際の土の入れ替え作業を解説

まず最初に、古い土を除去していくのですが、ここで絶対にやってはいけないことがあります。

それは、パキラの茎を持って力任せに引き抜こうとすることです。

鉢植えの草花の場合には、かなり頑丈な根を持って、立派な根鉢を形成しているのですが、パキラの場合は違います。

下で写真を載せますが、根の数が少なく、そして根がとても切れやすいものになります。成長も底まで早くないので、少しの根で養分や水分が賄えるのだと思いますが、引き抜こうとすると根が全てちぎれてしまいます。そうなると、土を入れ替えた後の育成に問題が生じる可能性が高いため、下の写真の様に、株の周りから徐々に土を除去していき、根が見れたら切らないように注意してください。

少し面倒な作業ですが、植え替え後のパキラの育成に支障を出さないためには必須の作業だと思います。

実際にパキラを古い土から引き抜いた後の写真が下の状態です。

なかなかこの状態のパキラを見ることは無いと思うのですが、実は根は茎の先端部に少しついているだけなんですね。土に埋まっている部分の大半には根は生えておらず、この株を僅かな根で支えているような状態になります。

下の写真は根の拡大写真になりますが、拡大しても根の少なさが分かるかと思います。上で、古い土からパキラを抜く時に、力任せに引っ張ってはいけないということを記載しましたが、これだけ根の量が少なく根も弱弱しいというのが理由です。

パキラを古い土から抜き取ったら、新しい土を詰めてあげて植え替え完了です。植え替えを完了したら、最後にたっぷりと水を与えてあげて、土の中の空気を抜くと共に、根と土の密着を良くしてあげます。6Lジョウロで1杯分くらいを与えて、土の中のゴミなども洗い流してあげます。

この記事の終わりに

この記事では、観葉植物のパキラの土の入れ替えについて注意点を含めて紹介をさせていただきました。

観葉植物は一度植え替えたら、何年も土の入れ替えを行わない方もいらっしゃるかと思いますが、少なくとも1年から2年に1度は土を入れ替えてあげると良いと思います。土の中に含まれる微量元素の供給と言う観点で、土の入れ替えは必須の作業です。

観葉植物の根は、普段あまり目にすることが無いため、どのように植え替えをしたら良いかわからない品種もありますが、基本的に古い土から引き抜く時は慎重に優しく行う事が必要です。

何年も土を入れ替えていない観葉植物をお持ちの方、今週末に土の入れ替えをしてみてはいかがでしょうか!?元気のない観葉植物が復活するかもしれませんよ!?

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